「雨のち晴れ。」
午前中は雨降りだったけれど、夕方前にはその雨も上がった。だから、今日1日をTotalでみれば、『雨のち晴れ』。…なのに、2人は雨降ってた午前中に高桐院や金閣寺を見に行って、晴れてきた夕方頃になると、今度は本屋やアーケードの中を歩いていたという…。逆なら良かったのに。
午前中は雨降りだったけれど、夕方前にはその雨も上がった。だから、今日1日をTotalでみれば、『雨のち晴れ』。…なのに、2人は雨降ってた午前中に高桐院や金閣寺を見に行って、晴れてきた夕方頃になると、今度は本屋やアーケードの中を歩いていたという…。逆なら良かったのに。
月光荘のすぐ傍、歩いて10分くらいの距離にある大徳寺。その一角に佇む『高桐院』は、Jの亡くなった父が好きだったお寺だ。以前にも1度だけ2人で訪れたことがあるのだが、久しぶりに日本に帰って来た今の状況の中で「もう一度見てみたいな。」…と思い、今一度その門をくぐった…。
Smart Coffee。老舗の喫茶店。帰国早々に“立ち読み”しまくった雑誌の中、確か何かの映画の紹介の横で、加瀬亮が「おススメ。」と紹介していたのを見て。そこには写真も載ってなくて、大した情報は書いてなかったんだけど、何故か名前が妙に気になったもので…。
帰国後、初めての『晴れ』。暖かい陽射しが、4畳半の小さな部屋を明るく照らす。そんなお散歩日和の冬空の下、週末の大阪の街を歩きだした…。
今日も大阪は曇り模様。気温もいくぶん下がり、外に出た途端、吹く風が指先や耳たぶを痺れさせる。そのわりに我らが安宿の部屋はとっても暖かく、昨夜もグッスリと『快眠を貪る』事が出来た。
家具屋さん『TRUCK』を訪れた。これまで、外の世界をほっつき歩いて様々な“粗悪品”を見続けてきたから、日本で生活していくにあたり、丁寧なモノづくりをしている場所で、自分たちの目を“慣らして”おきたかったのである。
ほぼ時間通りに、蘇州号は大阪港へと入港した。天気は、曇り。青空も所々に小さく覗いているが、どうも晴れてきそうには、ない。その、全体に“どんよりと重苦しい”冬の空の気配は、不思議なくらい強烈に、2人を久々の『日本』へと引き戻した…。
今回の船旅は天気に恵まれ、航海中の揺れも少ない。船酔いなんかも心配していたのだが、ここまでは非常に快適で、想像以上に素敵な『帰路』である…。
AM6:00起床。最後のパッキングを済ませると、大きな荷物を背中に背負って朝靄に煙る早朝の上海を歩き出した。上海到着以来、こんな早くに出掛けることは一度もなかったから、その張り詰めた空気感が何だかとても新鮮で、妙に気持ち良く感じられる。…とはいえ、上海のような大都会で通勤時間の真っ只中に“デカ汚い”Backpackを背負いながら歩く行為ってのは、あまり好ましい事とは言えないだろう。背中の荷物が邪魔になって満員のバスや地下鉄には乗りづらいし、何より、周囲の地元民たちが投げてよこす『好奇の視線』が身体に痛いのである…。
夕方、再び川沿いの遊歩道を歩く。今日は平日だからか、週末だった昨日までよりいくらか人出は少ないようだが、それでも賑やかであることは変わらない。ここでは、中国人でも地方出身の“観光旅行者”が多いようで、みんな嬉しそうに記念写真を撮ったり、とにかく素敵な笑顔と“幸せな気分”がそこらじゅうに漂っている…。
昨日まで同部屋だったアルゼンチンのオシャレな女の子から教えてもらった『上海の格安・巨大ショッピングエリア』に、早起きをして出掛けてきた。
夕方、とある有名な小龍包レストランで、2人にしては豪華なタイプの『飲茶』ディナーを楽しんできた。小龍包1皿35元(≒450円)で豪華っていうあたり、本当に寂しい限りでは、ありますが…。
最近(香港にいた頃から)、2人とも朝起きるのが非常に遅い。場合によってはAM11:00とか、正午とか、とにかく眼がやたらと重たいし、頭が覚醒してくれないのである…。
上海に着いた。AM11:30。メトロを乗継ぎ、事前に調べてあったHostelへ向かう。空模様は、どんよりと不吉な気配漂う濃灰色の『曇り』である。この空の先に何が待ち受けているのか、不安になるような、そんな雰囲気…。
直通急行列車に乗って、香港から上海へ。この前またいだばかりの『Border』を逆から越えて、再び中国本土に“復帰”することになる。1つの都会から、別の都会へ。印象深かった香港の大人な“都会っぷり”に比べて、“バブルCITY”上海のそれは、一体どんなものなのだろうか…。
九龍サイドの街歩き。香港最後の日、“らしい”Street Marketをいくつも巡り、路地から路地へと歩きまわっている内に、香港の人々の生活の中に少しづつ溶け込んでいくような気分…。
昼間、鉄道駅に行って『上海行き』の寝台列車(Express)チケットを手配した。何故か窓口で「10%OFFだから…、467元ね。」ということになり、予想よりは少し割安で購入することが出来たのだが…あれって、何の“割引”だったんだろう…。
町角の美味しい風景を冷やかしながら、時間ちょうどに『中央飯店』へ。レジのおばちゃんに「時間通りに戻って来たよ!」…と声を掛けると、「あぁ、今日のスペシャル・ディッシュ、終わっちゃったよ…。」だって。そりゃないよぉ…。
食に対する探求心旺盛なMがどこからか探し出してきた飲茶レストラン『中央飯店』でランチを食べるため、九龍エリアを一路“北”へ、ダブルデッカーでの楽しい移動である。
1日、細かな雨が降ったり、やんだり。寒いし、濡れるし、霧は濃いしで、結局あまり町を歩かなかった。出たのは、メシを食いに行く時くらい…。
朝、宿の移動もスムーズに終わり(前の宿のインド人オーナーも特に何も言ってこなかった。基本的には彼も悪いヤツじゃなかったんだけど、何せ部屋が…。)、部屋の“巣作り”を一通り終えると、昼飯がてらフェリー乗り場付近へと向かった。今日は、昨日乗れなかった香港名物『スターフェリー』に乗込んで、摩天楼が輝く対岸の香港島へ行ってみるつもりだ。天気は曇りで、風がとても冷たい。どうも、むこう1週間はずっとこんな天気が続くらしい。運が悪いが、まぁ、仕方ないか…。
AM9:00の重慶大厦(チョンキンマンション)は、人出もまばらでとても静か。店のシャッターも閉じているトコロが多く、聞いていた様な『しつこい客引き』に悩まされるような雰囲気もまだ、ない。意外にあっさりとした“入場”に、引き締めていた“気”が一気に緩む。簡単に見つかった“D座”のエレベーターでそのまま8階へと上がると、先日、桂林で英国人のイヴァンから教わっていた“お薦め宿”を目指した…。
昨日の午後に到着して、1泊だけ過した『陽朔(ヤンショウ)』の町。希望通りの安くて美味しい定食屋を見つけることもでき、とても楽しい滞在となった。
AM9:30。Hostelまで迎えに来たMicro BusにBackpackごと乗込むと、他十数名の多国籍な参加者たちと共に、今日の『川下り』の出発点となる“町から離れた桟橋”へ向かう。
さらに移動して、今日はいよいよ『桂林(グイリン)』へと“上陸”。昆明(クンミン)からの夜行移動は思いのほか長い時間が掛かって、列車が桂林駅に滑り込んだ時には既にお昼を廻っていた…。
ある通りに、金魚屋さんの並びがあった。金魚って、何かいかにも中国的な感じがする。色合いとか。1つの水槽の中にたくさんいる感じとか…。あくまで『なんとなく』だけど。
今日の夜の寝台列車で昆明(クンミン)に戻る。麗江(リージャン)滞在、最後の日。何もやり残したことが無いか、確認する様なつもりで賑やかな古城の路地を歩きまわる…。
麗江の北西4kmに位置する、ナシ族の住む古い村。1977年には、麗江古城と共に世界文化遺産に登録されている。「テーマパークのような雰囲気の麗江古城も面白いが、のんびり散歩しながら古い街並みを落ち着いて眺めたいなら、束河古鎮か白沙に行くのが良い。」…とあるガイドブックには書かれていたのだが、いざその村を訪れてみると、ここもやはり十分に“テーマパーク的”な騒がしい観光村であった…。
麗江で泊っている宿の名前。ホットシャワーが出ないのは致命的な欠点だけど、全体の雰囲気はまぁ、悪くない。そして、何より素晴らしいのはここが提供している『1人20元食べ放題夕食』である。
夕方前、宿に向かう途中の道を逸れて静かな小道を歩いていたら、ふと古城の外に出てしまった。そこには地元の人たちが行き交うローカルな市場が広がっており、古城内の観光化された雰囲気とは全く違った、静かな生活風景があった…。
一夜明けた、2日目の朝。空には雲ひとつない抜けるような青空が広がり、ジャケットを着て歩いていると、汗ばんでくる程に空気が生暖かい。昼過ぎに町角で見たデジタル気温計が『25°』を示してるのを見て、「そりゃ、暑いはずだよ…。」と納得したのだが、とにかく今日は、そんな“お散歩日和”な1日だったわけである。
今日は、中国のお正月。つまり昨日は『大晦日』だったわけで、2人が泊っているYouth Hostelでも、特に従業員の若者たちが酒を飲みまくって、グダングダンになっていた…。
4年近く様々な国を巡り歩いてきた2人の旅の日々を、毎日欠かさず写真に撮り続けてきた。トータルすると一体どれくらいの枚数になっているのか、今では想像も出来ないくらいだけど…。
香格里拉(シャングリラ)。…そんな名前の町が、中国に実在しているということすら、2人は数週間前まで知らなかった。伝説の理想郷(ユートピア)。永遠の楽園…。
早朝、昆明(クンミン)に到着した。外はまだ薄暗いままで、京都駅の様にデカイ駅舎の周囲を行き交う人々のシルエットが、黒く、影絵のように蠢いている…。