「Essaouira エッサウィラ」
バスに乗って海岸線を南へと移動し、新たな街Essaouiraへとやってきた。
宿は客引きに案内された宿ホテルで、1部屋100DH/1泊。
街では明日から音楽祭が開かれるらしく、ヨーロッパからの観光客もたくさん来ている。他のホテルも結構満室状態みたいだから、スムーズに宿が見つけられたのは実はラッキーだったのかもしれない。部屋の窓からは海が見渡せる、OceanViewの立地だし。とりあえず、3泊分宿を支払って、PM3:00過ぎから街歩きへと繰り出した。
バスに乗って海岸線を南へと移動し、新たな街Essaouiraへとやってきた。
宿は客引きに案内された宿ホテルで、1部屋100DH/1泊。
街では明日から音楽祭が開かれるらしく、ヨーロッパからの観光客もたくさん来ている。他のホテルも結構満室状態みたいだから、スムーズに宿が見つけられたのは実はラッキーだったのかもしれない。部屋の窓からは海が見渡せる、OceanViewの立地だし。とりあえず、3泊分宿を支払って、PM3:00過ぎから街歩きへと繰り出した。
期待に反して、ここの海の水はかなり汚い!!
ビーチもあるにはあるのだが、砂もどことなく黒ずんだ色をしていて海に入ろうという気にはとてもなれない…。
なので、今日はもっぱら町歩きとメディナ散策で日中を過ごす事となった。
途中にはビーチ付近のカフェに入って、砂の上で行われている草サッカーを眺めながらのコーヒータイムも。
Casablenca滞在中に毎日通っていたチキン屋で最後の昼食を食べおさめして、午後のバスで次の町アルジャディーダへと移動してきた。
途中、バスの車窓から見えた久しぶりのビーチと海が、やけに新鮮に感じられる。Casablancaも海辺ではあったけれど、貿易港ゆえに生活の中で海を身近に感じる事はなかった。ここから先はEl jadida~Essaouiraと海辺の町を見て廻るつもりなので、天気によってはまた海水浴なんて事もありえるかも?!
この町での二人の「家」となったのは、名前だけは立派なHotel de Franceという宿。海辺に建つかなり古い安ホテルだが、部屋から海が見える安宿だというウワサを聞き、いつもの如く迷いながらも何とかここまでやって来たのだ。
しかし、いざ到着してみると、海側の部屋はあいにく「FULL」とのこと….。
結局、中庭側のダブルルームを60DH / 1泊(\900)で借りて、今日から2泊この町に滞在することとなった。
夕方から少し外を歩いてみたが、町はまるで縁日のような大賑わい。その後ろには真っ赤に染まった夕焼け空が広がっていて、その美しさに何だか背筋がぞくっとしてしまった。
今日はもう暗くなってきたから、海を見るのは明日になるかな。
Casablancaの街はかなり大きかった。
El Jadida行きのバスに乗りながら昼の街を観察してみていたのだけど、見渡す限りにビルや家が建ち並んでいる。街の中心にあるCTMのバスターミナルを出発してからCasablancaの街が途切れる、つまり、建物のない畑などが広がるところに出るまで30分以上もかかった。他の町では5~10分もいけば山や荒涼とした大地や畑に出てしまうのだから、それと比べてもあらためて大きな街であることが分かる。
こんなに大きな街の中で地図も持たずに歩いて廻っていたのだから、目的地になんとか辿り着けていたのは、運が良かっただけなのかもしれない….!?
モロッコの人達にこの国の見所を尋ねると、返ってくる答えはだいたい「Fes、Marrakech、Essaouira、Sahara砂漠」など。Casablancaに対しては、「単なる都会で、旅人が見る様なものは何もない。」というのが一般的な意見の様だ。
しかし、それでも二人があえてこの街を訪れたのは、「Casablanca」という名前が持つある種の「色気」に誘われてしまったからかも。そこには、映画の力も多大に影響しているだろう。
この街で行った「名所」ですごかったのは、ハッサン2世モスクというイスラム教のモスクだ。規模もすごく大かったのだけれど、一番すごかったのはこのモスクの入場料。なんと120DH/1人(\1800)もするのだ。ここの宿代が二人で1泊115DHだから、二人分の宿代よりも高い!!高すぎるので、泣く泣く退散してきちゃいました….。
モスクの写真は追記のほうに。
今日は淳さんが体調不良のため、私が一人でおつかいに行くことになった。
いつも淳さんと一緒にいるので、モロッコに来てからの一ヶ月、一人で出歩く事は数えるほどしかなかった。モロッコ人は何かとスキンシップを迫ってくるから、一人となるとそこら辺がちょっぴり不安....。
近代的なビルの建並ぶ都会の顔を持つCasablancaにあっても、メディナ(旧市街)の中はやはり他の町と同じように「モロッコらしさ」があふれた場所であった。
まだ夜も明けきらないAM5:40に、バスはCasablancaのターミナルに到着した。この街ではひとつひとつのバス会社がそれぞれ別のターミナルを持っているらしく、会社によってバスが到着する場所が違っている。
二人は今回「Trans Ghazala」社のバスを利用したのだが、自分たちが今、Casablancaのどの辺りに到着したのか、地図がないから皆目見当がつかない。
仕方がないので、ひとまず日が昇るまでバスターミナル内のカフェで時間をつぶし、外が明るくなってくるAM7:00頃になってから宿探しへと動き出した。
地図もガイドも持っていない二人だが、「CTM」というモロッコ第一の主要バス会社のターミナルの側に安宿がありそうだという情報だけは事前に他の旅人から聞いていた。
だったら、その「CTM」でCasablancaに来ればよかったのだが、それをしなかった理由は単純にチケットが高かったから。しかし、そのチケット代の差額30DH(約¥450)をケチったために、この宿探しが思わぬ大捜索になってしまったのだ。
CTMのバスターミナルを探すために、いろんな人に道を尋ねたけど、人によって教えてくれる方向が違う。こっちだこっちだ、と言われた後に何分か探し歩いて、また他の人に尋ねると、あっちだあっちだ、と違う方向を指差される。まぁ、ここまではしょうがない。
宿で「斉藤さん」に手配してもらったGRAND TAXIに乗って、午前中はAit Ben Haddouを観光してきた。
同じ宿に横浜出身の大学生が泊まっており、3人でTAXI代をシェアする事ができたので、バジェット的には少し助かった。
PM1:00のバスに乗って、TinerhirからOuarzazateに移動してきた。
到着早々に現れた「斉藤さん」と名乗るモロッコ人に案内されたHotel Babaに泊まる事に決め、早速町を歩いてみたのだが…。この町、ホント何にもない。
お酒が禁止されているイスラムの人たちにとって、ミントティーは「ベルベルウィスキー」と呼ばれるほどの嗜好品になっている。
ポットを高々と掲げながらグラスに注ぐのが地元の人たちのやり方で、それによってTEAがグラスの中で泡立てば泡立つほど美味しいとされているらしい。
二人ともカフェやレストランで何度もミントティーを飲んでいるけれど、ポットを高く掲げると、どうしてもTEAがこぼれてしまう。
モロッコの人たちはさすがに慣れたもので、高々とポットを持ち上げながらも、とっても上手にTEAを注いでいる。
ポットに入るMINTの量も店によってまちまちなのだけれど、どちらかというと二人はMINTが少なめのほうが好み。
多いほうがより「MINT TEA」らしいんだろうけど、二人にはどうしても歯磨き粉の味に思えてしまって…。
コンパクトにまとまった、とても過ごしやすい町だと思う。
何よりも人がみんな親切で感じが良い(ベルベル人の商売人を除けば…)。
特に素晴らしい見所があるワケではないんだけれど、気を張らずにリラックスして過ごせる雰囲気が二人の好みに合っているのだろう。
トドラ峡谷からTinerhirまでグランタクシーで戻ってきたところで、トム&セリョンとはお別れ。
昨日の夜にはこれから行く町の宿についてもたくさん情報を貰ったりして、本当に最後まで一方的にお世話になってしまった。でも、そういった事をこちらに遠慮させる様なところがまったくない二人で、別れ際もとてもあっさりとした感じ。
そのさりげなさはかなりの気持ちの良いものだった。
私たち二人は今日はこのTinerhirに一泊する予定にしていたから、その後早速いつもの宿探しを開始。
昨日のバスで出会ったフランス人のトム&セリョンと一緒に、トドラ峡谷を散策してきた。
この二人は普段フランスアルプス山中のスキーロッジで働いているらしく、山については結構頼りになる感じの男たち。
普通なら舗装された道路を通っていきそうなところなのに、この二人に掛かるとトドラまでの5キロの道のりがちょっとしたアドベンチャーになってしまった。
今朝は何だかドタバタの旅立ちだった。
宿からRissaniまで行く「ベルベルバス」がAM8:30過ぎに出発すると聞いていたから、二人共AM7:00に目覚まし時計で起きて出発の準備を始めていたのだが、まだシャワーを浴び始めたくらいのAM7:15頃にノリコさんから「バスが来たわよ!!」って声が掛かった!?
ゆっくりロビーでバスを待つつもりだったのが、もう二人共大慌て。
急いで荷物のパッキングを済ませて、最後の別れの挨拶もそこそこになんとかそのバスに乗り込むことができた。
TAXIは一応ベンツだが、そうとうなオンボロ!!キーを回してもエンジンがなかなか掛からない。ところが、パワーウィンドウのボタンをガチャガチャ押すと…エンジンが掛かるのだ。どんなシステムなんだろう?とても疑問?
朝起きたら、宿にヒロユキ君が来ていた。
ヒロユキ君は、Chaouenにいた時に2人が夕食を食べに行っていたレストランで毎日のように顔を合わせていた東京からの旅人。かなり長期でアジア方面から旅をしてきており、2006年のドイツワールドカップはタイのバンコクでTV観戦したと言っていた。
そんな彼と久々に再会し、しばし宿のロビーで近況報告。私たちは明日ここを出発するつもりだったから、本当にギリギリのタイミングで出会う事ができた。旅のルートは人それぞれだけど、同じ様な旅をしている人たちは同じ様な情報を選び取っていくから、長い旅程の中では、こうしてそれぞれの道が交錯してくる事もあるのだろう。
この宿に来て、2人共生まれて初めてザクロを食べた。
最初はどうやって食べたらいいのかも分からなかったから、ノリコさんに教わりながら恐る恐る2~3粒を口の中に入れてみたら...美味しい!これはかなり美味しい!!
トウモロコシの様な食べ心地の後、口いっぱいに広がるジューシーでさわやかな甘さ。1粒1粒ほじくりながら食べるのが少し手間ではあるんだけど、その作業すらも楽しく感じ始める始末。東京では全然気にした事がなかったけど、日本で買ったら結構高いのかなぁ!?
この宿の、道を挟んで向かい側に住む家族の子供で、とってもカワイイ小さな女の子。
ノリコさんに良くなついていて、何かっていうと宿に遊びに来て抱っこされてる。2人も何度か抱っこしたけど、「アレッ」てくらい楽々と持ち上がってしまう軽さ。
そのまま小脇に携帯して、連れて帰っちゃいたいなぁ。
今日は天気も曇りがちだったから、一日中宿の周りでのんびり。この宿(Wilderness Lodge)は本当に居心地がよくて、もうほとんど家でくつろいでいるような気分。ご飯もとっても美味しいし、何だかこのまま出られなくなりそう・・・・!?
昨日の夜はとても深くぐっすりと寝る事ができた。砂漠に滞在した3日間で感じた以上に体が疲れていたんだと思う。
それでも、何とかAM8:00にはベッドを起き出し、今は修理中で水しか出ないシャワー(実際、ここでは湯が必要とも思わないけど)を浴びて頭を冷やしたら、何だか気分がリフレッシュした感じ。
今日は午前中の内に大学生2人とJ&Mの4人で車を一台チャーターし、Merzougaの町外れにある黒人たちの住む村に行ってきた。目的は、そこで彼ら(黒人たち)が毎日演奏している「ギナワミュージック」と呼ばれる音楽を聴く事。
星空を見上げながら、地面に敷いた毛布の上に寝転んでいるうちに、いつの間にか2人共眠り込んでしまったらしい。ニワトリが鳴く声で目覚めた時にはもうすでに空が少しずつ白んできているところだった。
眠っているときには気がつかなかったが、明け方の砂漠の空気は相当にひんやりしていて、体を毛布のなかにうずめてもなお、冷気が体に突き刺さってくる。
それでも、持ってきたジャンパーを着込みつつ、その毛布の中で丸くなって、テーブルマウンテンの上に昇っていく砂漠の太陽を2人でしばらく眺め続けていた。
そして、この太陽が昇ってくる方向はこれから行く予定のエジプトがあり、その先にはアジア、そして日本があるんだよな、なんて考えたりしながら、今こうして彼の地モロッコまできている自分たちの旅生活に思いを巡らせていた。
砂漠ツアー2日目。
昨日の夜はあいにくの曇り空のせいで、満天の星空を見る事は出来ず。朝もどうせ曇ったままだろうと、朝日の時間に起きなかったんだけど、実際には雲ひとつない青空が広がっていた。昨日の雲はどこへ行ったんだ!?
砂漠のど真ん中に張られたベルベル人のテントからごそごそと顔を出した頃にはもう太陽が顔を出していて、夜の間に冷え切ってしまった砂漠の空気を徐々に温め始めていた。
昨日、一昨日と夜連続で宿の屋上から見た満天の星空の迫力に興奮してしまったせいか、それともこれから向かう砂漠への期待によるものか、とにかく2人共昨日の夜は上手く寝付く事ができなかった。
そんな眠れない夜に、砂漠という未知の世界への思いをそれぞれにめぐらせながら、今日遂に砂漠ツアー出発の日の朝を迎えた。
メルズーガ3日目にして、ようやく「サハラ砂漠」に第一歩を踏み出す事が出来た。
おなかの具合も少し良くなり、天気はいつも通りの大快晴。というよりも、暑い!暑過ぎる!!?
真夏に比べれば過ごし易くなってきているらしいのだけど、それでも日中はとても外を歩き続けていられない状態。そんな中で砂漠に足を踏み入れられるワケもなく、動き出したのは夕方4:00過ぎになってから。
日が落ちて街が暗闇に包まれ始めると、そこから1個づつ星が姿を現しはじめる。
今は新月に近づいている時期なこともあり、街の灯りが消える頃には空一面に満点の星たちが…。
宿の屋上に2枚のマットを並べて敷いて、仰向けに寝転んで2人で空を見上げていると、何だか自分たちの存在自体、この宇宙の中では本当に小さな存在でしかないんだという事が感じられてくる。
星座を探すとか、そういう事すら忘れてしまうくらい圧倒的な数の星をぼんやりと眺めるこんな時間が、こういう旅に出ることの「意味」をある部分では象徴しているような気もする。
それにしても、この星空はホント、凄い!!
この街にくる夜行バスの中で夜中に目を覚ました時、窓の外に今まで見たことのない数の「光」が広がっていた。その「光」が何を意味しているのか、寝起きの頭では一瞬分からなかったくらい、その星たちの放つエネルギーは凄まじいものであった。
Fes以北では見ることの出来なかったこの素晴らしい世界、本や人から聞く話の中だけで「理解」していたその世界を、バスの中で目を覚ましたあの瞬間に、現実のモノとして身体で感じることが出来たのだとおもう。
今、目の前に広がっているこの空のそれも、色あせることなく2人にその感動を伝えてくれている。
写真でお見せできないのが残念ですが…。
遂にサハラ砂漠の目の前までやってきた。
バスは早朝6:30にRissaniという町に到着。降りると同時に群がる客引きたちを振り切り100mほど離れたタクシー乗り場へ。
この頃からMの腹の様子が少しずつおかしくなってきた。乗合いタクシー乗り場に到着すると、今度はそのタクシーのまわりに「交渉人」たちが群がっていて、通常タクシー料金の倍以上の額をふっかけてくる。タクシーの運転手は英語が話せないから直接交渉してもらう事ができず、結局この「交渉人」たちと金額交渉するしかない状態。こっちは腹の調子が悪いってのに…..。
ここの宿は、その昔Fesの王様が暮らす宮殿だった建物を使っているらしく、昼間は宿泊客以外の観光客がGardenなんかを見学しに来ている。
現在では一部が安ホテル、一部は民家として機能している様子だったが、当時のままの建物を全く改装せずに使っているから造りは相当ボロくなってきている。
ちゃんと手入れをしてあげれば安ホテルじゃなくて、もう1ランク上のホテルとしてでも使えそうなのに…。
二人の部屋の隣には一組のモロッコ人家族が生活していて、ここの子供たちが人懐っこくて、とってもカワイイ。
部屋の扉を開けていると必ず中に入ってきて、空手ごっこやら手品(のまね)やら、ほっとくといつまででも遊んでいる。おかげでこっちは汗だくのヘトヘト…子供ってホントに体力あり余ってるって感じだね。
ちなみにJは今日が誕生日で、ついに30の大台に突入!!ラマダン中だから、ビールも飲めなかったけれど、屋台のいわしフライでひっそりとバースデイ祝いをしました。
今日は昨日と違って天気も良く、太陽がサンサンと照りつける中、旧市街をダラダラと歩き廻っていた。
途中で、前から見たいと思っていた「なめし皮」工場を見学して、SHOPでもモロッカンチェアをひとつ購入。金額は交渉の末に最初にいわれた額の3分の1にまで下がったけど、そんだけ下がると、逆に本当の価値がわからなくなってくる...。でも、キャメル革のナチュラルな色合いがとってもよい具合で、使うほどに味が出てきそうな感じ。モロッコからの郵便でちゃんと日本に届くのかが一番心配かも。
いつものCAFÉで朝食をすませて、AM11:00頃にバスステーションへと移動。AM11:45発のFes行きのバスのチケットを購入したんだけど、実際にバスが動きだしたのはPM0:45過ぎ…。しかも出発してすぐの道がマーケットでごったがえしていて、車がつまって全然動かなくなっている。ポリスもしっかり居るんだけど、役に立ってる気配はなし…。