18 October, 07

「アドベンチャーランド」

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昨日のバスで出会ったフランス人のトム&セリョンと一緒に、トドラ峡谷を散策してきた。
この二人は普段フランスアルプス山中のスキーロッジで働いているらしく、山については結構頼りになる感じの男たち。
普通なら舗装された道路を通っていきそうなところなのに、この二人に掛かるとトドラまでの5キロの道のりがちょっとしたアドベンチャーになってしまった。

AM10:30、宿を出たその瞬間からとにかく道なき道を進んでいくのだ。途中何度も行き詰まっては通れる場所を探していくのだけれど、これが不思議とどうにか前に進めてしまう。しかも、2手に分かれた分岐点に差し掛かると、なぜか必ず地元の人が近くにいて、どちらに行けばよいのかをとても親切に教えてくれる。
フランス人の二人はもちろんフランス語が話せるし、モロッコの人達もフランス語が話せるから、そういう時の会話もとてもスムーズ。やっぱり、言葉が通じるというのは旅にとってとても重要な要素であると思った。
もちろん英語や仏語が出来ない旅人はたくさんいるし、それでもどうにかなってしまうものだけれど、やっぱり語学能力があったほうが旅は数倍面白いものになるんじゃないだろうか?母国語でそれができてしまうアメリカやヨーロッパの人達は、その部分で大きなアドバンテージを持っていると思う。
そんなワケで、私たち4人のトドラ峡谷への道中もかなりアドベンチャーな道のワリには順調で楽しい山歩きとなった。周りの景色も素晴らしくて、まるでDisneyLandのビックサンダーマウンテンみたいな山々が大迫力でそびえ立っている。
途中いくつもの畑や川べりの道を歩いていくのが、砂漠帰りの二人にはとても気持ち良くて、到着までの2時間がほんとアッという間に思えたくらいだった。


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もちろん、目的のトドラ峡谷も一見の価値ありな大迫力空間。両サイドに迫ってくる切り立った岩山と、その下を流れる清流が作り出すちょっと特別な雰囲気の場所。観光客が少なければもっと素晴らしい雰囲気だろうけど、どこにしたってそれは無理な注文だろう。
その後現地では、ピクニックランチ(缶詰とパンとで作ったサンドイッチ)までご馳走してもらい、もう一日中このトム&セリョンにお世話になりっぱなしだった。旅人は人の親切にすがりながら生きているんだっていう言葉もあるけれど、今日は本当にそれを痛感させられる一日だったな。

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