07 November, 10

「Trekking(Kathmandu~Lukula~Phakding)Day01。」

1107%20lukula00.jpg

カトマンドゥの町で空港行きのTAXIを拾ったのは、AM5:30を少し廻った頃。空港までは約30分。夜が明ける前の暗がりの中、TAXIが到着した国内線ターミナルは、「…ここ、かな。空港って…。」と、納得するのに少し間があいてしまう感じの、何だかとても小さくて、非常に質素な造りをした建物であった。

1107%20lukula01.jpg

いつものバックパックを肩に背負って、その小さなターミナルの入口をくぐり抜ける。今回、2人はエベレスト街道を行くトレッキングに際して「ポーターやガイドは雇わない。」事に決めていたから、バックの中身は必要最小限に絞り、極力“軽く”することを目指した。だから、いつも荷物がやたらと重い分、今日は随分と背中が楽ちんで、「何か忘れ物でもしたんじゃないかなぁ…。」と、不安になってしまうくらいであった。

1107%20lukula02.jpg

2人の手にあるチケットは“AM6:30発のSita Air”のモノだったのだが、チェックインカウンターに並んでみると、何故か勝手にAM7:30の便に変更になってしまっていた。どうやら、有力な旅行会社か何かが、自分とこのグループ客を第一便(AM6:30発)にねじ込んでしまったらしい。こういう事が起こるから、実際にセスナが飛び立つその瞬間までは安易に“安心”することは出来ないのである。

1107%20lukula03.jpg

AM7:40。Sita Airとネームの入ったボロボロのセスナ機に乗込み、2人は今回のトレックの出発地となる「Lukula(ルクラ)」へ向けて、青い大空に飛び立った。

1107%20lukula04.jpg

天気は、晴れ。古い機体のくもった窓から見える外の景色に、早くも2人して気分がガガガっと高まってきてしまった。雲の上に頭を出したヒマラヤ山系の、頂上付近に雪を頂いた鋭角な山並みの美しさ。周囲の山々の標高よりも低い高度を飛ぶセスナの中から、真横を通り過ぎる山肌に目を向けていると、映画「インディージョーンズ」の一場面にでも入り込んでしまったような感覚を覚える。

1107%20lukula05.jpg

AM9:00、ルクラの空港に到着。
小さな空港の小さな滑走路は、山の斜面の途中にあり、セスナ機はそこまで飛んできた高度を保ったまま、ほとんど「山に突っ込む」ようなカタチで、その単線の滑走路に着陸していく。表現が難しいが、実際に体験するとこの感覚はちょっと面白い。
片道US$100以上するこの「Lukula行」のフライト料金に、最初はエベレスト街道でのトレッキングを迷ったりもしていたのだが、空からの眺めとこの着陸の面白さを考えると、既に十分もとは取れたんじゃないか…なんて思ってしまった。

1107%20lukula06.jpg

到着後は、空港出口に群がるたくさんの地元シェルパ(山岳ガイド)の勧誘を断りつつ、とりあえず朝食を食べる為に、近所にあった「Bakery Café」へと逃げ込んだ。パンはどれも美味しそうだったが、値段は「ピザパン220RS(≒260円)」「アップルパイ250RS(≒300円)」と、日本と比べても変わらないような感じ。ここがネパールであることを考えると、この値段は相当に“高め”だし、2人にとっては非常に辛い。これから先の“山中での食事(食費)”の事を思うと、少し憂鬱な気分になってしまった…。

1107%20lukula07.jpg

1107%20lukula08.jpg

1107%20lukula09.jpg

1107%20lukula10.jpg

Lukula(ルクラ)から今日の宿泊地となる村Phakding(パクディン)までは、4人パーティーでのトレックとなった。J、M、山中さん(カトマンドゥから同じSita Airで飛んできた。)、それに、山中さんが雇ったポーター君(名前:ラッツ/19歳)というメンバーで、快晴の空の下、緑豊かな気持ちの良い山道を行く。

1107%20lukula11.jpg

この辺りはまだ道も良く整備されていて(といっても土が均されているか、ごつごつとした石が敷いてある程度だが)、歩き易いし、通る人も多い。大きな荷物や食料をこの辺りの村々に運ぶのは地元YAK(ヤク牛)の役目になっていて、これが団体トレッカーたちの荷物などになると、バッグに「The North Face」などと入っているから、「あっ、またThe North Face牛が来た!」などと面白がっては、写真を撮ったりなんかしてた。

1107%20lukula12.jpg

1107%20lukula13.jpg

1107%20lukula14.jpg

PM4:00、この辺りでは少し大きめであり、初日宿泊地となる村Phakding(パクディン)に到着。ガイドブックなどに載っている“ルクラからの平均所要時間”を大幅に上回る7時間ものトレックになってしまったのは、朝飯やら昼飯やらお茶やらと、やたら休憩が多かったのが原因だったんじゃないかと思われる。天気も良くて景色も良いから、ついつい、ゆっくりしたくなってしまうのです。

1107%20lukula15.jpg

とはいえ一つ心配なのは、Mの体調が少し悪そうなこと。たくさん食べてたくさん眠って、明日には少しでも良くなっていればいいが…。

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。