25 October, 07

「OLD MEDINA」

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近代的なビルの建並ぶ都会の顔を持つCasablancaにあっても、メディナ(旧市街)の中はやはり他の町と同じように「モロッコらしさ」があふれた場所であった。

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迷路の様に入り組んだ路地の両サイドに並んだ何百という店々には、ありとあらゆる物が所狭しと売られている。
午前中に降った雨のせいでぬかるんだ道の上では、野菜や果物が泥にまみれて並べられている。魚屋や肉屋の軒下では何十匹というネコたちがこぼれ落ちてくる「エサ」を狙って待機しているし、かりんとうの様なスイーツを売る店ではその菓子の上にハエやハチがわんさかたかっており、店のオヤジはまるで、養蜂場の「ハチおじさん」の様になっている。
どこの町でも当たり前の様に目にしてきたそれらの光景が、しかしながら何かこれまでとは違う印象で目に映ってしまったのは、やはり「都会」であるカサブランカの中でそれらを見た事によると思う。
近代ビルの建並ぶエリアには明らかに「富める」者たちの生活が存在しており、それと比べてしまうとメディナの中には「貧困」を感じさせる場面がそこかしこに転がっている。
やはり、この国においても「貧富の差」は大きなものであるようだ。


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ちなみに今日、映画「カサブランカ」のレストランに似せて作ったカフェを持つというHotel Hyatに行ってみたのだが、こちらは日本のHotel Hyatに劣らぬかなりゴージャスな造りのホテルだった。カフェは残念ながらリニューアルにより入れなかったけど、あの高級感には二人ともかなり驚かされた。長旅で汚れた(!?)格好をした二人にとっては、思わず入るのを躊躇してしまうくらいに衝撃的な内装。いつかはこういうホテルに泊まるような「旅」をする日もやってくるのだろうか…。

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