24 October, 07

「CTMはどこだ!?」

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まだ夜も明けきらないAM5:40に、バスはCasablancaのターミナルに到着した。この街ではひとつひとつのバス会社がそれぞれ別のターミナルを持っているらしく、会社によってバスが到着する場所が違っている。
二人は今回「Trans Ghazala」社のバスを利用したのだが、自分たちが今、Casablancaのどの辺りに到着したのか、地図がないから皆目見当がつかない。
仕方がないので、ひとまず日が昇るまでバスターミナル内のカフェで時間をつぶし、外が明るくなってくるAM7:00頃になってから宿探しへと動き出した。
地図もガイドも持っていない二人だが、「CTM」というモロッコ第一の主要バス会社のターミナルの側に安宿がありそうだという情報だけは事前に他の旅人から聞いていた。
だったら、その「CTM」でCasablancaに来ればよかったのだが、それをしなかった理由は単純にチケットが高かったから。しかし、そのチケット代の差額30DH(約¥450)をケチったために、この宿探しが思わぬ大捜索になってしまったのだ。

バスターミナルを出た時には、20~30分も歩けば「CTM」の看板が見えてくるだろうと甘く考えていたのだが、街行く人に方向を尋ねながら、いくら歩けどその建物が見つからない。それよりも何よりも歩き始めてまず二人がびっくりしたのは、ここCasablancaが考えていた以上に大きな都市であったことだ。今まで通ってきたモロッコの街々とは明らかに趣が異なっている。
たくさんの車が行き交う、片側4車線の大きな道路と、その両サイドに並ぶ現代建築のビル群。ここは明らかに「大都会」であったのだ。もしかしたら、CTMも歩いていけるような距離ではなかったのかもしれない...。
そんな、あきらめ感が漂い始めた頃になって、ようやく一人の老紳士から英語での道案内を聞くことができた。その人によれば、目的の場所はもうすぐそこらしい!?
そして、荷物の重さを呪いながら歩き続ける事1時間半、ようやく思い焦がれていたCTMに辿り着く事ができた。
周辺の宿の料金は他の街と比べると少し高めだったが、これだけの都会の中ではそれもしょうがないのかもしれない。
とにかくまた新しい街にやってきたのだ。映画「カサブランカ」の舞台となったこの街で、その面影をどこかに見つける事は出来るのだろうか。

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