11 October, 07

「彼の地にて」

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星空を見上げながら、地面に敷いた毛布の上に寝転んでいるうちに、いつの間にか2人共眠り込んでしまったらしい。ニワトリが鳴く声で目覚めた時にはもうすでに空が少しずつ白んできているところだった。
眠っているときには気がつかなかったが、明け方の砂漠の空気は相当にひんやりしていて、体を毛布のなかにうずめてもなお、冷気が体に突き刺さってくる。
それでも、持ってきたジャンパーを着込みつつ、その毛布の中で丸くなって、テーブルマウンテンの上に昇っていく砂漠の太陽を2人でしばらく眺め続けていた。
そして、この太陽が昇ってくる方向はこれから行く予定のエジプトがあり、その先にはアジア、そして日本があるんだよな、なんて考えたりしながら、今こうして彼の地モロッコまできている自分たちの旅生活に思いを巡らせていた。

つい半年前まで何年も働き続けた東京での生活が、もうすでに少しずつ遠のいていっている様な気配もある。あんなに忙しい生活を送っていた自分たちが、今では「旅」という名の浮草(!?)生活の中、何の違和感もなく毎日を送っている。この「旅」が終わった後に、自分たちはどんな形で故郷・日本に溶け込んでいく事になるのか、いや、とけこむ事が出来るのかどうか…。
AM6:30に早めの朝食を済ませ、AM7:00過ぎに一行はWilderness Lodgeまでの最終ラクダツアーへと出発。4時間半の行程の間、砂漠の砂の上を時には自分たちの足で踏みしめながら、これまでお世話になった相棒のラクダたちと共に「サハラ」を存分に楽しんできた。砂漠ツアーはこれでおしまい。ガイドのヴァスも、本当にお疲れ様でした。


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