23 October, 09

「Last Night…。」

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Tour初日。早朝6時出発のため、5時には起きてロビーで待機することになっている。

8人用ドミトリー部屋で、寝ている人たちに気を使いながら静かに、静かに服を着替え、荷物を背負って部屋の外に出ると、すでに沢山のTour参加者たちが朝めしを食ったり、荷物を整理したりしていた。明け方の空の、淡い赤と青のグラデーションがとてもキレイ。

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朝が早い事もあって、朝食がわりのヨーグルトを食べている時点でもまだ、なかなか目がはっきりと開いてくれない。…実はそれにはもう一つ理由があって、昨日の夜中に起こった“ある出来事”によるのですが…。

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昨夜、今日の早起きに備えて早めにベッドに潜り込んだ2人は、前日の空港泊の疲れもあってか、9時過ぎにはもうグッスリと眠りに入ってしまっていた。シェアルームだから他の宿泊客の出入りの音が絶えずしていたけど、そんな事すらほとんど気にならない。

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そして、徐々に他の客たちも床に着き始めた、その直後の…あれはAM1:00~2:00頃だっただろうか。「ガっシャーン!!」という不意の大音響に驚いて2人同時に目を覚ますと、何やら窓の外のバルコニー辺りが騒がしい事になっているのである。

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隣りで寝ていたオランダ人が耳を澄まして聴きとったところでは、「誰かが外で“Help me!!”って叫んでいるようだけど…。」とのことである…助けてって…えっ!??
そして、良く良くバルコニー側の窓を見てみると、投げ込まれた石か何かで1枚のガラスが割られてしまっているではないですか!??????

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それを見て、そのまた隣りで寝ていたイタリア人(風)が、バルコニーではなく、廊下側へと飛び出していった。フロントか誰かに状況を確認に行こうとしているらしい。おいおい、大丈夫かね、今出ていって…。起きがけという事もあり、静かに状況を見守る“部屋に残されたチーム”のJ&M&オランダ人(男)&イタリア人(彼女)&ドイツ人(男)。

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宿泊初日でみんなほとんど話した事がなく、名前すら知らないにも関わらず、この時点で何だか妙な連帯感が生まれ始めているような…(笑)。そして、帰ってきたイタリア人(彼氏)が、新情報を持ち込んできたのである。
「アボリジニーだ!アボリジニーが襲撃に来て、誰かがケガを負ったらしい!!」

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アボ…け、ケガ!??何でも、さっきの石はアボリジニーが投げ込んだもので、1人の女性がその周辺でケガを負ったらしい。ちなみにここは建物の2階なのだが、1階ではロビー前のドアガラスがやはり割られ、そこに居合わせた男性1人に至っては、頭を割られて血だらけで救急車に運ばれたというのである。

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冷静に考えればかなり衝撃の危険な場面で、普通だったら心配で寝ていられない状況だと思うのだが、その時点でも昨日までに募った疲れによる“眠気”はなかなか取れない…。結局その状況を置き捨てたまま部屋の外へは出ず(出るのも怖かったけど)、いつの間にやら“残りの眠り”へと落ちていってしまったのであった。

そんなわけで、多少寝不足気味な感もありつつスタートすることになった、この“Red Center Safari Tour”。天気もいいし、昨夜の事はスッキリと忘れて、素敵な3日間にしたいです…。

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