08 February, 11

「桂林。」

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さらに移動して、今日はいよいよ『桂林(グイリン)』へと“上陸”。昆明(クンミン)からの夜行移動は思いのほか長い時間が掛かって、列車が桂林駅に滑り込んだ時には既にお昼を廻っていた…。

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天気は、曇り。今にも雨が降り出しそうな空の色の割に、気温はそれ程低くなさそうだ。駅前から乗った市バスを降り、Hostelを探し歩いている途中、脇の下が汗ばんでくるのを感じてPatagoniaのモコモコジャケットを脱いだ。麗江以来、どうにも服のチョイスが難しくって、何だか失敗ばかりしている気がする。冬らしく寒い日もあれば、こんな生温かい日もあったりで…、常に“逆”を突かれている感じ。

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宿は町の中心にあるYouth Hostelで、建物の古さの割に内部はとてもキレイだった。中国のHostelはどこも非常にオシャレでキレイで、ロケーションがまたなかなか良い。今は『中国の正月(春節)』の関係で宿泊料金が値上がりしている為、ここでも再び個室ではなくドミを選んだ。Holiday Seasonだが、Hostelが混み合っているということは特になし。料金だけが上がっているのが、ちょっと納得いかないところである。

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さて、今日は2月8日だから、VISAが切れるまであと3日しかないことになる。ここではゆっくりしている余裕もなく、だから一番身近で手頃な「Hostelのフロント」で川下りTourの申し込みを済ませた。お金のある旅行者ならば多分、『大型ボート(昼食付)による4時間コース』を選ぶのが普通なのだろうが、こういうHostelを利用する部類の人々にとっては『地元漁師操縦によるバンブーボート(2~8人乗り)2時間下りコース』あたりが主流であるらしく、2人もそれを選ぶことにした。1人130元(≒1700円)なり。

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もう少し費用がかさむかと思っていたから、Tour料金が比較的安く済んで2人ともホッと一安心。そしたら腹が減ってる事に気付いて、そのまま周囲の繁華街を目指し歩き始めた。

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ここは中国でも随一の観光地だから、とても観光地的な“さかえ方”をしている。路上に並ぶ土産物の露店を見ると、今まで他の町では目にした事のなかった『お土産用T-Shirt』がたくさん並んでいるのが目に付いた。

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…目に付いただけじゃなく、“桂林”と漢字でプリントされたそのT-Shirtが妙に気にいってしまい、2人それぞれに1枚づつ購入してしまった。最初「1枚80元。」と言われたのを、2枚で80元に値切っての購入だったが、100元札を渡してお釣りをまっていると、店のおばちゃんが「お釣りの代わりにこのT-Shirtもう一枚あげるから、それで良いかね?」…なんて言い出した。それって、T-Shirt 1枚が20元以下の価値だって事か!?…結局、ボラレたのかもしれない。まぁいいけど、気に入ってるから…。

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それからは何を買ったりするわけでもなく、ひたすら町を歩き続けたが、天気がイマイチだったこともあり、“水の都”桂林の街並は灰色にくすんだ印象で2人の記憶に留められることとなった。河や池の水の色も、曇り空を映してどんよりと濁ってしまっている。空気が暖かいことだけが、唯一の救いというところか。

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すっかり暗くなった頃になってようやく宿の近所に戻ってくると、大通りの片方の車線が
封鎖されて、そこに賑やかな露店が並んでいた。その距離、数百メートルに及ぶ、かなり大きな規模の『夜市』だったが、その大部分が土産物と雑貨の露店だった為、あまり長く興味を持続することが出来なかった。唯一買ったのは、数少なFood露店で見つけた“リンゴ飴”ならぬ、“イチゴ飴”。1本5元(≒65円)。普通だけど、美味しい。

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早々に宿に戻ると、1階のロビーでラップトップを開き、インターネットをしていたのだが、同室(ドミ)のイギリス人“イヴァン”に声を掛けられ、そのまま話し込むこととなった。彼も長い旅の日々を経ながら、今は中国で語学教師をして短期的に“暮らし”を楽しんでいるらしい。以前、旅の途中で香港に長く留まったことがあるらしく、宿などいくつかの情報を貰う事が出来たのは、とても有難いこと。それにしても、数日後にはいよいよ、香港へ。どんどん日本が近づいてくる事に、何やら妙な戸惑いを感じる今日この頃です…。

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