21 February, 11

「Classic。」

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昨日まで同部屋だったアルゼンチンのオシャレな女の子から教えてもらった『上海の格安・巨大ショッピングエリア』に、早起きをして出掛けてきた。

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中国に着いたばかりの彼女がこのショッピングエリアを見つけたのは、「持ってきてなかった冬服」を買いそろえる為で、昨夜、外から帰って来た彼女が、着ていたLeather Jacketを指して「これも今日買って来たのよ。150元(≒2000円)って、安いと思わない?」…なんて言うもんだから、こちらもググッと顔を寄せてその話に耳を傾けたわけである。

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たしかに、安い。元々ファッションデザイナーとしてブエノスアイレスのパレルモ地区で働いていたという「見るからにオシャレ」な彼女が着ているからってのもあるけど、それにしてもこれが2000円とは破格である。少なくとも1万円以上はしそうな雰囲気。

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買物なんてしている余裕があるハズもないのに、結局『欲』の力を抑えることが出来ず、場所と名前を地図に書き込んだのである。…そして、訪れた七浦市場。ここは路上マーケットとかではなく、百貨店スタイルのビル型店舗で、中に入るとそこはまるで渋谷か原宿か、とにかくもの凄い数の小さな服飾系店舗がびっしり並んでいるのであった。

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しかも、そんなビル自体がまた1つではなく、通りの両サイドに何個も並んでいる…どうやらここは、上海服飾業界最大の『問屋街』であるようだ。

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問屋さんだから、基本は大量仕入れの客メインであり、個人の客が服を「試着する」事は、原則的に“不可”となっている。ただ、置かれている服の種類や量は半端じゃなくて、そういうモノが好きな人なら、見るだけで「ワクワクしてくる」ような雰囲気。

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女性ものが大半を占める店舗や商品の間を歩き回りながら、掘り出し物に目を光らせるM。店内に流れる騒音のような騒がしい音楽のリズムが、何故か購買意欲を煽ってくる。別に、普段なら好きなタイプの店じゃないのに、体内に眠るアドレナリンが無意識に起きだしてくるような、そんな感じ。場の雰囲気に流されるとは、こういうことか。

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そんな中、店舗をよ~く眺めていると、韓国系衣料を扱うお店がかなり多いことに気が付いた。韓流ブームは、中国にも旋風を巻き起こしているのだろうか。中には、日本語の表記やブランド名のタグが付いた“Made in Korea”商品なんかもあり。日本からも、ここに仕入れをしに来る人がいたりするってことなのかなぁ。

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最初はその活気と物量に興奮して、2人とも夢中で歩きまわっていたけれど、長くそういう喧噪のなかにいると身体より精神的な部分が疲れてしまって、「ブワァ~、もういいやぁ!」…という感じで、外に飛び出すことになった。そしてそのまま、近所のKFCへ。

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中国に入国して以来、コーヒー・ブレイクは『マクドナルド』か『ケンタッキー』と2人の中では決まっているのである。理由は、中国では比較的安くて、味が安定しているから。
因みに中国KFCのコーヒーは「経典珈琲」という名称になっています。
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「経典って、この場合どういう意味なんだろう…。グルメ?美味?」
中国入国直後から抱いていたその疑問に答えてくれたのは、シャングリラのYouth Hostelで出会った上海出身の日本大好き青年チャールズ君であった。

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…その答えは「Classic(クラシック)」らしいです。
スッキリ、すっきり。なるほど、経典珈琲は「Classic Coffee」ってわけですね(笑)。

そういえば、ここに至って、泊っている宿が俄然、住みやすく感じられて来た。「住めば都。」という言葉は、本当なんだなぁと、実感。よく接してみるとスタッフも親切だし、部屋はドミとはいえ他の客がいないから、ほとんど個室状態で使えている。近所にある食堂(フワフワ肉団子の)も安くて美味しいし、逆に“離れがたい”くらいな感じ。今となっては、ここが『最後の宿』だってのも、悪くないなぁと、満足しております(笑)。

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