24 February, 11

「Come Again。」

0224%20port00.jpg


ほぼ時間通りに、蘇州号は大阪港へと入港した。天気は、曇り。青空も所々に小さく覗いているが、どうも晴れてきそうには、ない。その、全体に“どんよりと重苦しい”冬の空の気配は、不思議なくらい強烈に、2人を久々の『日本』へと引き戻した…。

0224%20port01.jpg

前回の“一時帰国”の時に続いて、今回もまた大阪を玄関口にしての『帰国』である。別に大阪という土地に特別なこだわりがあるわけじゃないのだが、何か無意識に惹きつけあうものが、2人と大阪の間にはあるのだろうか(笑)。

0224%20port02.jpg

海上でしばらく待たされた後、簡易的な施設でのPassportチェック(入国審査)を無事受け終わると、同じフェリーに乗船していた外国人らと共に無料のShuttle Busへ乗り込んだ。これで最寄りの駅(電車)まで移動し、そこから今日の宿を目指すことになる。

0224%20port03.jpg

約1年半ぶりの『帰国』。そして、最初に旅立った日から考えれば、『4年弱にわたるGrand Tourを終えての帰国』…なわけなのだが…。正直そこには、思っていたほどの「遂に…。」的感傷はなく、意外なほど淡々とした気分のまま、気付いたら2人、周囲に広がる日本的風景の中に自然と馴染んでしまっていた。…まぁ、汚いBackpackを担いで通勤電車に乗る2人の姿は、他人からみたら“自然”ではなかったかもしれないけど(笑)。

0224%20port04.jpg

それにしても、この静かで落ち着いた気分は一体どうしたことだろう。旅の終わりに対する気持ちも、フェリーに揺られている間に波の向うへと押し流されてしまったかのようだ。
あの、どこまでも真っ蒼に広がる穏やかな海原の向うに…。

0224%20port05.jpg

そんな気分で見る電車の窓の外の景色には、どこか他人行儀な色が浮かんでいるように思えた。それは、ここが自分たちにとってのHome Townじゃなく、あくまで“旅先のひとつ”だからなのかもしれないし、直前までいた中国という国に、ここ大阪がどこか似てるから…なのかもしれない。もしくは、単純にこの曇り空のせいなのか…。

0224%20port06.jpg

因みに、中国が大阪に似ているというのは、完全に2人の個人的な直観による感想である。『ガヤガヤとした下町の雰囲気』や、『スナック的料理の美味さ』、『人のフレンドリーさ』だったり、『喋る声のデカさ』などなど…(笑)。
だからってわけじゃないのかもしれないけど、中国で出会った日本人には、関西方面の人が非常に多かったです。多分、色々な面で見て“気質”が合うんじゃないかなぁ。

0224%20port07.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。