24 February, 11

「TRUCK & BIRD。」

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家具屋さん『TRUCK』を訪れた。これまで、外の世界をほっつき歩いて様々な“粗悪品”を見続けてきたから、日本で生活していくにあたり、丁寧なモノづくりをしている場所で、自分たちの目を“慣らして”おきたかったのである。

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1年半前に『一時帰国』した際にもやはりこの“家具屋”を訪れているのだが、その後すぐにTRUCKは店を移転しており、今度の場所を訪れるのは2人にとってこれが初めてのこと。外は、細かい雨が降ったり止んだりの“ギリギリの天気”が続いているが、風は思いのほか暖かくて、散歩するのには悪くないコンディションだ。

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周りに何もないような住宅街に建つ“目当ての店”を見つけるのはなかなか難しくて、捜索活動は難航した。最初なんて、最寄駅から歩きだした途端、逆方向に進んでいたのだから、下調べのいい加減さは相当なものである。それでも、親切な大阪のオバちゃんたちに道を教えてもらいながら、30分も歩いた頃には何とか到達することが出来たのであった。

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店の近所は学校や団地なんかが並び、ショッピングエリアとはほど遠い周辺環境である。こういう場所に店を造っても、週末には併設されたカフェの入口に行列が出来るほどの人出があるのだから、彼らのモノづくりに対する世間の評価というか、認知度の高さは相当だなぁ、と、改めて驚かされてしまう。

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2人はここで、家具や雑貨などを扱うお店『TRUCK』に1時間ほど滞在し(何も買わず)、その後、隣りのcafé『BIRD』に立ち寄ると、ブレンド珈琲と自家製ドーナッツだけでさらに2時間くらいの時間を潰してしまった。以前の古い建物とは違って、新店舗は『古っぽい』感じの新しい建物だから、イイ味が出てくるまでにはやはり、もう少し時間が掛かるだろう。でも、やっぱり素敵なセンスでモノ作り・店作りをしているなぁと、思う。
(今の時点では、前の店舗の方が好きでした。展示方法とか。植物の配置とか。)

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こういう風に、いつ来ても(いつ見ても)素敵だと思えるお店って、世の中にそんな多くはない。2人に関して言うと、例えば10年以上前に初めて入店した頃のD&Department(東京 / 九品仏)も好きだったけど、今では品揃えや店作りのセンスが“かつて2人が愛したもの”と違ってきてしまって、すっかり足が遠のいてしまった(あの建物は今でも好きだけど)。もちろん、この辺りになるともう、完全に『個人的な』意見でしかないですが。

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前回帰国した際に京都にも好きな感じのお店を見つけていたのだが、後日そちらも訪れてみたら、やっぱり変わってしまっていたし…。
何にせよ、同じセンス(世界観)を純粋に貫き続けることが出来る店や人っていうのは、そうそう居ないということだろうか。だから、来るたびにドップリと浸かれる『TRUCKの世界』は、2人にとって非常に貴重な存在なのです。

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J的には、ここ(TRUCK)の『FK Sofa(3 Seater)』を買う事が当面の目標なのですが、そういう“モノに対する物欲”よりも、今回の訪問で強く感じたのは、「自分たちはなんで、『人の店』を“見て”しまっているんだろう…。」という、現状に対する焦りというか、これからに対する気持ちの確認、というか…。

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そして、そういう気持ちに気づいた時、改めて「あぁ、この4年間の自分たちの旅はここで一段落して、精神的にも“次のステップ”に移行したのかもしれないなぁ…。」と、何となくそんな風なことを、頭の隅っこでボンヤリと考えていたのでした…。

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店の前で出会った2匹のブルドッグ。連れていたお婆ちゃんによく似て、とてもカワイイ面構えをしていました(笑)。

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未だ、曇りがちな空。明日は晴れればいいのになぁ…。

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