「Hong Kong on the Shoestrings。」
九龍サイドの街歩き。香港最後の日、“らしい”Street Marketをいくつも巡り、路地から路地へと歩きまわっている内に、香港の人々の生活の中に少しづつ溶け込んでいくような気分…。
香港の街歩きはとても楽しくて、何度でも、何日でも同じ場所を歩いていられる気がする。
新しい街並みも、古い街並みも、どちらも違った楽しさがあるけど、やはりどちらかと言えば古い街並みと生活様式に魅力を感じるし、多くの『失われてしまった古い街並』や『かつての香港』に対しては「見てみたかった…。」という憧れを感じる。とある本屋で『かつての九龍城』を撮った写真集を見た時も、やはり“悔しい気分”を感じた。
世界には「今見なければ、二度と見られない」風景が確かにあり、そう考えてみると、今している旅というのは、これから先にするだろう「次の旅」とは絶対的に“違うモノ”なのだ。…だから、どんな些細な記憶や思い出も、瑣末に扱わずに大事にしていきたい。意外な場所での意外な日々が、この先の未来では、「あの時、あの場所にいれて良かった。」と思える“宝石”になる可能性があるんじゃないかと、思うから。