04 February, 11

「麗江。」

0204%20lijian00.jpg


一夜明けた、2日目の朝。空には雲ひとつない抜けるような青空が広がり、ジャケットを着て歩いていると、汗ばんでくる程に空気が生暖かい。昼過ぎに町角で見たデジタル気温計が『25°』を示してるのを見て、「そりゃ、暑いはずだよ…。」と納得したのだが、とにかく今日は、そんな“お散歩日和”な1日だったわけである。

0204%20lijian01.jpg

麗江(リージャン)は、日本でも公開された張芸謀(チャン・イーモウ)監督・高倉健主演の映画「単騎、千里を走る。」の舞台となった町としても有名だが、さらに言えば、宮崎駿監督作「千と千尋の神隠し」のモデル(噂)としてもまた、有名なのである。古城内の石畳みの通りには雰囲気のある木造家屋が建ち並んでいるが、実際には明清代の木造建築の多くは1996年の地震でかなりの数が倒壊したらしく、その後に復元・整備された街並は、多少“テーマパーク的”な雰囲気になってしまっているのも事実である。

0204%20lijian02.jpg

とはいえ、腐っても世界遺産。古城の規模と独特な雰囲気には旅人を惹きつける“何か”があるし、特に昨夜の到着直後にみた『夜の旧市街(麗江古城)』のインパクトは相当なものであった。幻想的というか、魅惑的というか…あの、提灯の光の向う側に広がる不夜城のような町の雰囲気は、今まで見た事のないものであったと思う。

0204%20lijian03.jpg

「うわぁ、こんなところがまだ世界には存在してたんだぁ…。」…って、そんな感じ。
それに比べると昼間の麗江(リージャン)は正統的な“古都”のイメージに留まっているが、それでも建ち並んだお土産屋と食事処が人気観光地らしい楽しげな雰囲気を演出しており、ネパール~チベット~シャングリラと“ど田舎”ばかりを旅してきた後の2人には、その賑やかさはもう、眩しいくらいである。

0204%20lijian04.jpg

昨日の夜、通り抜けたある広場の一角に大量の絵馬(こちらでも絵馬というのかどうかは、不明)が掛けられている場所を発見していて、今日はまず2人でそこに出向き、真新しい絵馬の裏側に1つの願い事を書いてきた。そしてその絵馬を、頭上の“絵馬林”の中に密かに紛れ込ませる。…叶うといいなぁ、2人のささやかな(!?)願い事…。

0204%20lijian05.jpg

町はすり鉢状の地形をしており、斜面を登ったあたりの高台からは、古い街並みを一望することが出来る。この辺りまでくると町の中心のように騒がしくもなく、とても静かで、そこから灰色の瓦で統一された“古い家屋の海原”を眺めていると、日本の古都を訪れた時と同じような「シンとした気分」に浸ることが出来る。車の通らない古城の中、周りは音もなく、強烈な陽射しだけがウルサイくらいにサンサンと照りつけている。

0204%20lijian06.jpg

少しすると、高い場所から眺める絶景にも次第に飽きてきて、あとはひたすら、細く入り組んだ旧市街の路地を歩き続けることに…。

0204%20lijian07.jpg


0204%20lijian08.jpg


0204%20lijian09.jpg


0204%20lijian10.jpg


0204%20lijian11.jpg


0204%20lijian12.jpg


0204%20lijian13.jpg


0204%20lijian14.jpg


0204%20lijian15.jpg


0204%20lijian16.jpg


0204%20lijian17.jpg

0204%20lijian18.jpg

この町は、家族旅行とかにスゴく良い場所だと思う。古い街並みの見応えがあるし、土産物屋や食事も充実しているし…なんて言うか、『京都』とか大好きな日本人にとっては、もっとクローズアップされてもいい“素敵な観光地”のような気がするんだけどなぁ…。

0204%20lijian19.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。