01 February, 11

「昆明。」

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早朝、昆明(クンミン)に到着した。外はまだ薄暗いままで、京都駅の様にデカイ駅舎の周囲を行き交う人々のシルエットが、黒く、影絵のように蠢いている…。

2人はここから、今日の夜行バスに乗ってチベット自治区にほど近い小さな田舎町『香格里拉(シャングリラ)』を目指す事になるのだが、その後『麗江(リージャン)』を経由しながら再びここ(昆明)に戻ってきた時がちょうど春節(中国の正月)にあたる事を考慮して、今のうちにその時の為の鉄道チケットを買っておくことにした。早朝のチケット売り場は既にたくさんの中国人客でごったがえしており、何十個と並んだ窓口の前にはどこも小さな行列が出来ている。2人は部屋の隅の綺麗めな床の上に荷物を降ろし、それをMに託しておいて、Jが窓口の行列に並ぶ事に。

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本当は、麗江(リージャン)を見た後はここ昆明から2月9日あたりの夜行列車に乗って一気に香港方面へと移動するつもりでいたのだが、その前後3日間くらいを含めて、既に全ての寝台チケットが完売していた。そこで、少しの間悩んだ結果、予定より早めの2月7日に昆明を発つ事にして、行き先も香港ではなく、その道程の途中にある町『桂林(グイリン)』に変更した。とりあえず桂林行きはまだ寝台席が空いていたし、8日に桂林にたどり着ければ、そこでかの有名な川下り(山水画のような風景が見られる)をする事も可能になってくるだろう。VISA問題で半ば諦めかけていた『桂林行き』だったが、ここでにわかに復活することに。これで『香格里拉(シャングリラ)~麗江(リージャン)』の滞在予定は忙しいものになるけれど、全体としてみたら、より楽しい旅のカタチになったような気がする。

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ちなみに、今の時点で『桂林~深釧(香港とのボーダーに接した、中国側の町)』の鉄道は全て満席だということだが、そこまで行ってれば、いざとなればバスだってあるのだ。まぁ何とかなるでしょう。いつもそうして、どうにかなってきたわけだし…。

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方針が決まり、チケットも手配完了して、意気揚々とした気分で今度は昆明西部のバスターミナルへ移動。今夜PM8:00発の香格里拉(シャングリラ)行きバスチケットを購入し、Luggage Storeに荷物を預けて、そこからようやく昆明の町をゆっくりと歩き始めた…。

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昆明は雲南省の省都だけあって、かなり大きな規模の近代化された『都会』である。しかし、一歩裏道にそれてみれば、そこには下町風情も十分に残っていて、途中で見かけた『青空ニワトリ市場』の風景などはかなり迫力があって面白かった。どんなに近代的なマンションが建っていても、そのバルコニーや窓格子のところには必ず首だけ切られた『鶏』が何羽も吊るされていたりするのが、いかにも中国らしくて良い。中国人って、全体に「食に対する熱意」が高そう。さすが、世界3大料理の1角を張ってるだけあります。

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因みに、この日の夜行バス移動は、噂で何度も聞いていた中国式『寝台バス』。車内に設置されている『席』はリクライニングシートなどではなく、整然と並べられた“2段ベッド”である。今まで色々なバスや列車に乗って来たけど、これには久々にテンションがグッと上がってしまった。ベッドは両窓際と中央の計3列に並べられ、そこにはフカフカの掛け布団と枕が置かれている。最初は何枚か写真を撮ったりもしていたけれど、暗くて良く写らないし、昼間の町歩きで疲れていたから何となく目を閉じたら、そのまま眠り込んでしまったようだ。そのまま、朝まで起きることなく2人ともグッスリ。これで普通のリクライニングバスと同じ値段なのか?…もし多少高いのだとしても、バスでの夜行移動なら絶対にこの『寝台』がおススメですね。

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