27 January, 11

「バス移動。」

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AM7:30発のバスに乗って、成都から北へ、九塞溝を目指す…。

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成都の天気は今日も曇りがちだったが、出発してから数時間すると、少しづつ空の色が明るくなってきた。晴れ間がのぞくと寒さも和らぎ、暖かな陽射しが縮こまった身体を少しづつほぐしていく。特に冷え切っていた足先にジンワリと血が通い出す感覚は、何だか少しモゾモゾとくすぐったい様な、それでいて気持ち良い、不思議な感じ。

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途中、ランチタイムに停車した食堂で、2人は豚肉の薄切り料理を注文した。薄造りながら味付けは『豚角煮』のようで、白メシがいくらでも進んでしまう。肉の下に敷かれた高菜もまた白メシにとても良く合う。こりゃ美味い。1皿15元(≒200円)なり。

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九塞溝には、PM3:00過ぎに到着した。顔を出し始めていた太陽は、再び雲の後ろに隠れてしまった。成都よりも標高が上がった分、日蔭の寒さはさらに厳しくなっている。小さなバスターミナルの受付で借りた携帯電話で“宿からの迎え”を呼び、その場で10分ほど待っている間に、薄灰色の低い空から細かい雪が降り出してしまった。こんな天気で、山の上の目指す湖群は一体どんな状態になっているのか…。少し不安だが、まぁ仕方がない。2人にとっては『今しかなかった』のだし、とにかく今回は『冬の九塞溝』を楽しむしかないのだから。

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