20 January, 11

「午後の町。」

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午後、ジョカン(大昭寺)を見学。ここは、ラサの旧市街地区の中心にある吐蕃時代の寺院で、創建されたのは7世紀中期。昨日、2人が迷い込んだ「アメ横のような活気の通り」は、この寺を囲む環状の通路であったのだ。ちなみにこの“巡礼路”の方は、バルコル(八廓街)と呼ばれているらしい…。

(写真No.01)

Tour見学が終了したあと、ジョカンの建物の屋上から、下で巡礼者が五体投地を繰り返している様子をしばらく眺め続けていた。
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視界の奥には、今朝訪れたポタラ宮の姿も見る事が出来る。今では周囲の空に雲が広がっていて、朝、あの黒ずむような青空をバックに見上げたポタラ宮のインパクトは、少し薄れてしまっているようだ。

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ジョカン(大昭寺)を出てバルコル(八廓街)を歩くと、露店のオヤジやおばちゃんたちが、土産物を売りつけようと威勢の良い呼び声を投げてくる。適当な笑顔や相槌を返しながら、そんな賑やかな通りを冷やかしてくのが楽しい。

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ニュージーランド人のカップルは、『ヤク牛の骨で作った箸(10本入)』を10元(≒130円)で購入していた。以外と安いもんだなぁと思っていたが、次に声を掛けてきたオヤジは、同じ商品を差し出して「5元でどうだ?」なんて言ってる。それ、本当にヤク牛の骨製なのかなぁ…。

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賑やかな寺周辺の雑踏を抜けると、そこではだだっ広い小奇麗な通りの両脇に真新しいビルが立ち並んでいた。この辺りもまだ『旧市街』と呼ばれる地域だが、やはり中国人たちが入植してきて造った“新しい街の風景”なのだろう。整然と整備された都会の雰囲気は、ジョカンの周囲の喧騒と比べるととても冷ややかで、まったく味気ない。この向こう側にポタラ宮がなかったら、きっと、この道を歩こうとは思わなかっただろう。

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Lhasa(ラサ)の町で感じる、昔と今。チベット的なモノと、中国的なモノ。その間にある確かな“温度差”は、この先の未来で、どのように融和していくことになるのだろう…。

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