21 January, 11

「一休さん。」

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セラ寺を訪れた。前日、ガイドのテンジンから「ラサに来たら、ここは絶対に見ておかなきゃだめだよ。」…と言われた、その理由は多分2つ。1つは、この寺で公開されている『砂曼陀羅』の見事さであり、もうひとつがこの、一休さんでもお馴染みの『禅問答』…。

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…セラ寺に行ったのは午後からで、午前中はラサ市内、旧市街の中にて、宿の傍にある修道院を訪れて尼さんたちと和やかな時間を過ごした。

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ここでもアルジェリア出身のナッシュがハシャギまくって、尼さんに自分の身体を撫でさせたり、スキンシップを取りまくっていたのだが、これが意外な程に尼さんへの『受け』が良く、終いには1人の歳老いた尼さんから「この方は、とても徳のある人ですね。こういう風に、廻りのみんなをいつも笑わせ、楽しませることが出来る人は、きっと幸せに長生きする事となるでしょう。」…なんて言われていたくらいなのである。何だか、日に日に彼の評価が上がっていくなぁ。

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その後、束の間の自由時間を挟み、昼飯あとにいよいよ、セラ寺へ。
境内に入り、いくつかの建物を抜け、ある薄暗い部屋の中で小さなライトに照らされた3つの美しい砂曼陀羅を見た。大きさは、どれも2m四方くらいだったろうか。精巧に描かれた3つの異なるデザインの曼荼羅、図柄の細かさと色の鮮やかさに目を奪われる。本当は金を払わないと写真を撮っちゃいけなかったようだが、テンジンが「ササッと撮って、すぐにカメラをしまえば大丈夫。」と言ってくれたので、少しだけ…。

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そして、さらにいくつもの建物や庭や石畳の通りを抜けて、ふと入り込んだ大きな広場に見えてきたのが…。

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2人にとっては、初めて『生』で目にする“押し問答”…じゃなくて、『禅問答』。若い修行僧と禅師たちが向かいあい、宗教的な問答を繰り返しているという話だが、その雰囲気は思ったよりもシリアスではなく、質問に応える禅師の方は時に欠伸をしたり、退屈そうな表情を見せていたりなんかもする。しかし、そんな間延びした問答の場面にどうにも興味を魅かれてしまうのは、とくに質問を発する側である修行僧の『アクションのでかさ』というか、動きの面白さによるところが大きい。これだけは、写真では伝える事が出来ないのがとても残念…。多分、『禅問答』で調べれば、動画を見る事も可能だと思うけど。

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