24 January, 11

「成都。」

0124%20chengdu00.jpg


成都(チャンドゥー)に到着した。どんよりと垂れこめた曇り空の下、時おり小雨がパラついているような悪天候にも関わらず、ラサと比べると空気が暖かく感じられる。改札を出た所でガイドブックを広げると、駅前広場でTaxiを拾い、そのまま目当てのHostelへと向かった…。

0124%20chengdu01.jpg

ここに着く直前、窓の外の風景は青い空に覆われていた筈だったのに、いつからこんなに曇が出てきていたのか、そのあたりの記憶が全くない。ただ、そんな薄灰色の空の下で、近代的な駅舎の周囲に立ち並ぶガラス張りのビル群とその間を忙しそうに行き交う人々の姿を眺めていたら、ふと日本の冬の風景を思い出してしまった。いよいよ、『自分たちの文化圏』に帰って来たんだなぁという、実感がある。

0124%20chengdu02.jpg

…にも関わらず、『言葉の通じなさ』はインドやネパールなんかよりもずっと酷くて、Taxiひとつとってみても、行きたい場所を全く理解してもらえない。終いにはガイドブックの地図を見せて「この番地に行って欲しい。」…と指さし会話を試みたものの、それでも首を傾げられてしまった。近くを歩いていた警官をも巻き込んでの不毛なやりとりが続いた末、最後に少しだけ英語の話せる警察官が現れてくれたことで、ようやく目的地に向けて動き出す事が出来たのであった。

0124%20chengdu03.jpg

成都(チャンドゥー)の宿は、『Sim’s Cozy Guest House』という、バックパッカーの間では有名なHostel。ここは元々シンガポール人(旦那)と日本人(嫁)の夫婦が経営していたHostelで、現在では中国人経営になってしまったようではあるが、“痒いところに手が届くサービス”は今のところまだ、健在である。2人は90元(≒1200円)のダブルルーム(Bath Room共同)を選んだのだが、部屋にはセントラルヒーティングが入っているし、小さなテレビも付いてる。壁も床もシーツも、至って清潔。さらに、受付時にはウェルカム・ドリンクのビール券を2枚も貰ってしまった。室内には、サービスのバナナとミカンまで置いてあるし…。どれをとっても、今までの安宿では1度も経験したことのないものばかりである。しかも、3泊することを告げると、宿泊料金が15%割引になった。何だなんだ、どうなってるんだ、ここは…(笑)。

0124%20chengdu04.jpg

快適な部屋のベッドに寝転がり、つけたテレビで放映されていたジャッキーチェン主演の古い映画「プロジェクトA」を見ながらひと休みしていると、どうも腹が減り始めていることに気がついた。少し着替えて、午後からさっそく町散策へと出かけることに。

0124%20chengdu05.jpg

0124%20chengdu06.jpg

0124%20chengdu07.jpg

0124%20chengdu08.jpg

0124%20chengdu09.jpg

0124%20chengdu10.jpg

0124%20chengdu11.jpg

0124%20chengdu12.jpg

0124%20chengdu13.jpg

0124%20chengdu14.jpg

成都は、古い街並みと近代的な街並みが交錯するとても“中国的”な大都会である。どちらの側面もやはり日本に通ずる雰囲気を持っており、「なんだかんだいって、やっぱり中国は世界のどこよりも“日本に近い文化を持つ国”だなぁ。」と、そんな事を思い知らされるのであった。そして、とにかくメシが美味い。何食っても、ほぼ失敗なし。安いし。1日3食じゃ足りないよ、これは…。

0124%20chengdu15.jpg

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。