「Boudhanath。」
午後、ローカルバスで「ボダナート」に行ってきた。ここには、高さ36mを誇るネパール最大の仏塔(ストゥーパ)があるのだ。
カトマンドゥの地図に記載された“ボダナート行きバス乗り場”にて目当てのバスを待っていたものの、その辺りの誰に声を掛けても「どのバスがボダナート行き」なのかをしっかり教えてくれない…。仕方がないから来るバス来るバス片っ端から訊きまわって、15分後くらいにようやく「ボダナートなら、このバスに乗りな。」って返事を貰う事ができた。
…ガイドブックによれば、バスでも30分以上はかかるらしい…だからまだ時間があると思い、硬くて狭い座席の中で2人してウトウトと眠り始めていたところ…。
ほんの10分くらい走った場所で、「ボダナート行くなら、ここで降りなきゃだめだ。ほれ、早く、急いだ急いだ!!」みたいな感じで突然、外に放り出されてしまったのである。
しかし、バスで教わった方向をいくら眺めてみても、目当てのストゥーパ(仏塔)はどこにも見えない。不安になって、通りがかりの地元民のおばちゃんに「ボダナート、あっち?」って身振り手振りで尋ねてみたら、「んだ、あっちだ。間違いねぇ。」と、笑顔で頷いてくれるのである。う~ん、だったらとりあえず、歩いてみるしかないか…。
…まぁ、結果からいえば、確かにボダナートはその方角で合ってたんだけど、思いがけない距離を歩かされることになった。本当は、もっと“ストゥーパの間近”まで行くバスがあった筈だと思うんだけど。何か、ちょっと騙されたような気分。それとも、地元の人たちにとっては、そのくらいの距離は歩いて当然ということなのか…。
目当ての寺院がある広場は、本が言うところによればネパールにおけるチベット仏教の中心地の1つであり、ストゥーパの中心にはブッダのお骨(仏舎利)が収められているらしい。確かに、ネパールのみならず、周辺国からの巡礼者たちも訪れて来ているような感じだったが、単なる観光として来てしまうと、見るべき場所はそれほど多くない。ストゥーパの建つ広場に面した建物の屋上カフェでお茶を飲みつつ、1時間も時間を潰したら、あとはやる事がなくなってしまった。帰り支度でカフェを離れ、広場を抜けて大通りに出ると、すぐ目の前に帰りのバス乗り場を発見。やっぱりここまで走ってんじゃん、バス…。