「License。」
昨日、運転免許センターにて、オーストラリアで失くした2人の『運転免許証』を再発行してきた。手続きの際、書類に書き込む日付欄が『平成 年』となっていたのだが、考えてみると今が平成何年なのかが2人とも全く分かっておらず、しばらくオタオタしてしまった…。
とはいえ、申請そのものは特に問題なく、無事に新しい『免許証』を手にすることが出来ました。現場で撮られる顔写真は、いつものごとく『犯罪者』みたいだったけど。
外は灰色の雲に覆われ、冷たい風が吹きわたっている。日本の寒さもやはり厳しいけれど、建物や乗物の中の温度が常に心地よく設定されているところなど、「さすがだなぁ。」と思わされてしまう。結局、体感的な『寒さ』というのは、外気温だけで決まるモノではないのだ。チベットの寒さと日本の寒さは気温的には“迫る”こともあるだろうが、その『質』は全く異なるものなのである。
免許が出来たことで「身分を証明するもの」が手に入り、パスポートを持ち歩く必要がなくなったのも、何となく1つの区切りを感じさせる。旅の間中、携帯しつづけてきたえんじ色のパスポート。旅立つ前に“増刷”したために普通より分厚いその冊子は、それでもあまり汚れることなく、沢山の国々の査証(VISA)や出入国スタンプを抱え込んだ『思い出の品』として、箪笥の奥に仕舞われることになった。
このパスポートは4年前の『旅たち直前』に新たに造り直したものだから、この中にある思い出の全ては、今回の旅だけを反映しているのである。パスポートは10年用だからまだまだ使うことが出来るのだが、何となくこいつはこのまま、『永久欠番』的に置いておいてもいいような気分もある。…でも、やっぱり次に旅をするときには新しいのを作ったりせずに、こいつを持っていくんだろうとは思うけど。それで失くしたりした日には、随分ショックを受けるんだろうなぁ(笑)。