「フワフワ。」
父の墓を訪れた。横浜市の中の“田舎”地区。周囲には、気持ち良さそうに建ち並ぶ団地の白い壁と、小さな野球場の周りを囲む“風景が透けた”フェンスの姿が見える。昨日までは少し曇りがちだった空も、今日は気持ちの良い晴れ模様。少し増え始めた雲の白さが、心地の良い浮遊感を与えてくれる…。
ここは本当に公園の様な墓地で、父の墓の前の芝生に転がって母と話をしていると、「弁当を持ってくれば良かったなぁ。」…なんて、ピクニック気分になってくるくらいだ。空が広くて、木々の緑が鮮やかで、ポカポカ陽気に心が和む。
…とりあえず、無事に旅を終えて帰国したことを報告出来て、少しホッとした。また一歩、心が日本に馴染んだ感じ(笑)。とはいえ実質的にはまだまだフワフワと落ち着かない生活であることに変わりはないけれど。
でも、そういう「フワフワ漂う様な生活」っていうのも、実際その最中に身をおいてみると、気持ち良く漂うのはなかなか難しいものである。何もしないってだけじゃ、気持ちがソワソワしてしょうがない。イイ具合にフワフワするには、どうやらそれなりの技術やセンスが必要みたいですね…。