16 March, 11

「自転車。」

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実家のベランダの隅で錆ついていた『無印良品』製の小さな自転車を、布と油(サビ落とし)で丹念に掃除していく。ちょっと拭いたくらいでは取れない錆もたくさんあったけど、やる前に比べたら随分キレイになったと思う。大気中に舞う“放射性物質”の濃度がマスコミなどで大きく取り沙汰される中、それでも窓の外のポカポカ陽気に誘われて、試運転がてら、フラっと写真を撮りに出掛けてきた…。

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太陽がこんなにサンサンと輝いていても空気の冷たさはまだ冬のそれで、風を切る手を守る為にポケットの中の手袋をとりだした。上半身には、チベットやヒマラヤでも活躍していたPatagoniaのモコモコJacket と、薄手のダウン(インナー)を着用。でも、さすがにこれは暖か過ぎて、自転車漕いでる途中から脇の下がうっすらと汗ばんできたみたいだ。久しぶりに身体を動かす感じが、何だかとても気持ちイイ。人通りも車の通りもやたら少ないように感じるのは、気のせいなのか、どうなのか…。

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久しぶりに帰って来た故郷の町だけど、そこを自転車で走る体験は、思ったほどには心地の良いものじゃなかった。よく遊んだ公園も、通い詰めた駄菓子屋も、足が遠のいた今では何だか“鏡の向うの世界”のようで、なんとなく寂しげに感じられたくらいのもので…。

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ちなみに、夜、銚子にいるMと電話で話をした時、今日のサイクリングの事を伝えてみたら、「こんな、警戒令の時に!」…と、怒られてしまいました。離れていると、お互いの場所の事とか、空気感とかが伝わりにくいし、想像しづらいことがある。それは、銚子と横浜に限ったことではないわけで、例えば東北の被災地の状況や空気感についても、TVやネットで見聞きしているだけじゃ、伝わってこないモノの方が多かったりするのだろう。何につけても、離れた場所から相手の事を考えるってのは、なかなか難しいものですね。

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