「Under the Parasol。」
GOA(ゴア)で過ごす、最後の午後。Querim(ケリム)のビーチは今日も穏やかで、静かにシミジミと海を楽しむ事が出来ました…。
ここのビーチが素晴らしいのは、他では有料だったりする「パラソル&ビーチチェア使用」が全部、無料だってこと。もちろん、それは海の家(レストラン)の持ち物だから、座ったら飲物くらいは注文するけど。よく冷えたビールが、1本40Rs(≒80円)。インドの他の地域では高額で取引される“アルコール類”が、ここGOAでだけは、特別に安値で提供されているのである。ラベルの表示にも、「ゴアでの販売のみに限る」的なことが書かれています。やっぱり、ビーチにはビールがないと。
途中、飛び込みで店先にやってきた麦わら帽姿のオヤジから、ヤシの実ジュースを1個だけ買った。今までの人生における経験から、「ヤシの実ジュースは、別に美味くない。特に、冷えてないヤツは非常に不味い。」という考えを2人とも持ってはいたのだけれど、やはりこれも場の雰囲気と、「記念に…」みたいな心が働いての購入。…しかし、やっぱり不味い。ジュースを飲みきった後は、その実をオヤジに渡せば、パックリと2つに割ってくれて、中身のゼラチン質部分を食べる事も出来るようになってる。…まぁ、そっちも別に美味しくはなかったけど。
ビールとジュース1本ずつで、そのパラソルに夕方まで居座り、日が暮れる前に家路についた。最後、夕陽が沈むところをもう一度見たい様な気もしたけど、今日はやっぱり、陽のあるうちに家に戻って、庭でゆっくり過ごしたいと思ったのである。
家では、愛用の鍋と茶漉しを使って“最後のチャイ”を作った。夕闇の中を飛び交う“蚊”が今日も少し鬱陶しかったけど、この庭で飲むチャイは、やっぱりとても美味しい。
しかし、10日間ってのは、過ごしてみると本当にあっという間だったなぁ。今回は結局、3つのビーチ(Querim / Arambol / Anjuna)しか見る事が出来なかったけど、それも「10日」という期間を思えば、十分だった様な気もする。GOAでは、毎日ビーチをとっかえひっかえするような忙しい旅のスタイルは、似合わないと思う。例えば4か所のビーチを見たかったら、少なくともそれぞれに1週間づつ、計4週間(1ヶ月)くらいの時間を考える余裕が欲しい。だから、10日でビーチ3か所ってのは、かなり(!?)動いた方だと思うのです。楽しかった。またいつか、今より“もっと”自由な時間を手に、ゆっくり遊びに来れたらいいな…。