29 December, 10

「Wednesday Market。」

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町の露店で50Rs(≒100円)に値切って購入したWranglerのカットオフジーンズを履いて、ヤシの木々と原っぱの間に延びる田舎道を、海へ、ビーチへと向かって歩く…。

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大気が霞んで見える様な暑さ。真冬の(!?)太陽が、露出した肌に“痛い”くらいだ。通り過ぎていくバイクの人々を見送る度、“歩き”でここまで来た事を少しだけ後悔した。

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今日は、北部GOAの中心的なビーチ「Anjuna(アンジュナ)」で、水曜恒例の青空マーケットが開かれる日。家からバスを乗り継いで2時間掛けて移動してきたものの、最後に降ろされたバス停から目的地であるマーケットまでの道のりが思いのほか長くて、途中途中で「こっち?本当の本当に、こっちなの??」…と、何度も地元民に確認しながら、初めて歩く田舎道をトボトボと力なく進んでいく。

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帽子を持ってきたMは“正解”で、忘れた(というか、持ってない)Jは心底そのことを悔やむ結果に。影のない道を30分も歩いていたら、頭がボ~っとして、意識が朦朧としてくる。それなのに、原っぱの向こう側に蜃気楼のように見えているマーケットは、いくら歩いてもいっこうに近づいてくる気配がないのである。どうなってるんだ、いったい…。

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歩き始めてから、1時間くらい経った頃だろうか。途中、いくつかの“観光客向け”なカフェやレストランを通り抜けた先に、路肩に停められたバイクの群れが見えた。そのさらに先の方に小さく見える白いテントの並びが、多分2人の目指す“マーケット”なのだろう。

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それにしても、今日の暑さは尋常じゃない。GOAにきて以来、これほど太陽の下にいるのが辛い日はなかった。汗で張り付いたT-shirtの感触。喉がカラカラに乾いていて、唾を呑みこもうにも、口の中に呑み込める程の水分がない。…ビールが飲みたい。それも、キンキンに冷えたヤツが…。

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予想外に巨大で盛大に盛り上がっていたAnjuna(アンジュナ)の水曜マーケットを歩きながらも、最初は並べられた商品に全く集中することが出来ず、とにかく急いで「海辺側」まで通りぬけて、適当な食堂に席をとった。肴に頼んだ「エビフライ」は、“まぁまぁ”程度の味だったけど、ビールとジュースはキンキンに冷えている。喉を潤し、腹を満たして、ようやくここで気持ちを落ち着ける事が出来た。

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目の前には賑やかなビーチと、波の穏やかな海が広がっている。2人の座る小さな食堂の脇を、1頭の牛がノソノソとマーケットの中へと歩いて行った。細い通路では人々が驚いて左右に道をあけ、ある人は牛にカメラを向けている。インドではどこに行っても牛がいるけれど、GOAではビーチにまで牛が生息しているらしい。

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食後に再びマーケットと砂浜を歩いたが、Anjunaはさすがに賑やかなBeachで、水曜マーケットの影響もあってか、とにかく本当にスゴイ人出だった。北部GoaのBeachの中では最も多くの旅行者が集まるエリアであるようだが、確かに雰囲気は楽しいものの、2人にとっては少し騒がしすぎる感じ。

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今滞在しているQuerimやArambolのBeachの方が、ゆっくり、のんびりと“海”を楽しめるような気がする。この辺はまぁ、趣味の問題か。

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ガイドブックによれば、「マーケットでは長期滞在者が不要になった品を売りに出している」と書いてあったが、そういう雰囲気の出店は稀で、その大多数はお土産的な商品を売る露店であり、そういう意味でも少し期待が外れた感があった。何せ、古道具好きなもので…。

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ビーチ沿いのレストラン(海の家)にはたくさんのパラソルとビーチチェアが並び、その前で地元の子供が綱渡りの演技を見せて、小銭を稼いでいる。2人も何枚かの写真を撮って、お礼に少しだけ“チップ”を渡した。受け取る子供の顔には表情がなく、特にお礼をいうわけでもない。ちょっとムッとしたけど、それがインド…なのかもしれない。

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ビーチを歩いている時、波に洗われた砂の間にキレイな石が落ちている事に気づいて、2人でそれらを集めて歩いた。透明な石もあれば黒や灰色の石もあるけれど、どれも表面が滑らかに削られていて、キレイな円形になっている。拾った石は最終的に3個だけ手元に残し、あとの石は全部、波の向うに投げてしまった。

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ビーチを抜けて帰りのバス停に向かう途中、小さな間口のケーキ屋で「Honey Nuts Cake」というのを買って食べた。これが、見た目からは想像できないくらい本当に“不味く”て、どこにHoney(蜂蜜)が使われているのか、そういう上品な風味は全く感じる事が出来ない。ピーナッツの砂糖漬けが、薄い生地の上に盛られているだけ、という感じ。

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結局2人で1つも食べきれず、道すがら、行きあった仔牛に残りを与えてみたら、初めは少し警戒していたものの、その後はもう、がっついてあっという間に全て平らげてくれました。無駄にならずに、良かった、よかった。1日遊んで、太陽を浴び続けて、帰りのバスでは2人とも終始眠り続けてた。ヨダレを垂らしながら…う~ん、恥ずかしい。

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