「Wonderful Tonight。」
予約はPM7:30だったが、その時間が来る前に、もうどうにもお腹が減ってしまって、「どうせ“口約束”なんだから…。」と、早めに店にやって来てしまった…。
中にはいると、昼間も準備されていたX’mas用の飾り付けが、暖かい色の照明の光の中でよりいっそう素敵に感じられた。テーブルクロスのポルトガル風な色遣いが、クリスマスの夜に良く似合う。そういえば、ポルトガルの国旗の色って“クリスマスカラー”と同じなんだなぁ。
2人が入店した早々はまだ客足もまばらだったが、注文を決めて最初のビールが運ばれてきた頃には、賑やかな団体客でテーブルがほとんど埋まってしまった。早めに来ておいて、正解だったのかもしれない。2人が通された出窓空間に据えられた素敵な小テーブルは、窓の外の心地よい風が感じられて、汗ばんだ肌にとても心地よい。
昼間、たまたま入った古い雑貨店に置いてあった“サンタ帽”が気になり、購入しておいたのを、2人で被って遊んでみる。近くに座った西洋人がそれを見て、ニッコリとほほ笑んでいた。こういう小さな小物なんかが、場の気分をグッと高めてくれるものです。
「今日は、X’masなんだから。」と、勢い込んで注文したDinnerはどれもインド的に言えばかなり値の張る品だったけれど、オードブル(イカフライ)とメイン(Grilled Porkと、Roast Beef)、ビール数杯にデザート(ケーキ&コーヒー)まで食べて、2人で1200Rs(≒2500円)なんだから、やっぱりこれは“安い”と思う。
Roast Beefがカレー味だった事を除けば、味もなかなか満足出来るものだったし、そういう全てをひっくるめた“雰囲気”が、何せとても気持ち良かった。そんな夜だからビールも心地よい酔いを運んできてくれて、自然と会話中も2人して絶えず笑顔になる。インドらしくもないし、Goaらしくもないかもしれないけど、それと同時にこの夜は、ここインドの、Goaという場所でしか経験できないものであったような気がします。
Merry Christmas。…さて、ビールもう一杯飲んじゃおっか…。