「Post。」
午前中に、G.P.O(中央郵便局)に行って、重くなった荷物の一部を日本へと送った。旅を始めて以来、一体何度こうして荷物を送っただろう。どの国の郵便局にもその国独特の“肌合い”があるけど、インドのそれは、意外なくらいに親切でスムーズな対応であった…。
送る荷物の重量は5.2kg。料金は、普通航空便で1627Rs(≒3300円)だという。先日、ネパールで荷物を送った時の事を考えると、インドの方が随分リーズナブルに荷物を送る事が出来るようだ。
荷物はとくに箱詰めしておらず、パッキングは郵便局の入口にいる「専用係」のオヤジにやってもらった。箱台が、1つ50Rs。結構しっかりと“テーピング”してくれて、最小限の大きさの箱でコンパクトにまとめる事ができました。
「日本におくるのかい?そうかそうか。だいたい5日くらいで向うに届くんじゃないかな。」
なんと、そんなに早く着いちゃうんだ。やっぱり、中南米・アフリカ・中東あたりにいた時とは、“祖国との距離感”がだいぶ変わってきているようだ。とにかく無事に手続き完了。あとは何も「やるべき事」はなく、ただただ自由に、気が済むまで町を歩き回る…。
郵便局からコンノート・プレイスの方へと廻り、そこからNew Delhi駅前に広がる「Main Bazzar」へ。ここは2人の泊っているHotelのあるエリアであり、楽しげな雰囲気の漂うショッピングエリアにもなっている。表通りには似たような商品ばかりを売る「お土産屋」が軒を連ねているが、1本通りを裏に入ると、地元の人々の活気溢れる“商店街”が広がっている。野菜や果物の並ぶ市場の雰囲気って、どこの町でも変わらず、魅力的です。
夕方、ガイドブックに載っている店で、Mが「気になる。」という、スピナッチ・カレー(ホウレンソウ・カレー)を食べた。毒々しい程に緑色したドロドロのシチューはなかなか美味しかったけど、M的には思い描いていたモノと少し違っていたみたい。日本的発想と、“本場インド”の間に横たわる“溝”でしょうか。
食後は、メインバザールの入口側(New Delhi駅前側)にあるラッシー屋さんで、Jは“Plain Lassi”、Mは“Hot Milk”を飲んだ。ここのLassi(ラッシー)は機械で撹拌するのだが、ホイップクリームの様に空気が混ざってふんわりした“ヨーグルト液”が、これはこれでなかなか美味い。久しぶりに“アタリ”のラッシー屋である。
ラッシーはこんな風なメタル素材のカップ入りで、ホットミルクは素焼きのカップ入り。
「何だか、とっても優しい味がする。」とは、ホットミルクを飲んだMの言葉。どこの町でも必ずあるこの「Hot Milk屋」、巨大な鍋の上でグツグツと煮えているミルクの匂いとクリーミーな表面色が、五感を確実に刺激してくる。ズルイなぁ、これは。