17 October, 10

「Sinop。」

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Sinop(スィノップ)。小さな町の、カラフルな風景。

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地球の歩き方を見ても、最後の最後に見開き2ページしか掲載されいてないような、本当に小さな田舎町。元々、2人ともこの町の事なんて全く知らなかったんだけど、アンマン(ヨルダン)~イェルサレム(イスラエル)と一緒だった旅人“ヒロさん”に奨められて、訪れてみる事を決めたのです。

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町一番の繁華な通りを除けば、どこを歩いていも本当に長閑で、静か。港に停泊する釣り船やヨットもほとんどが眠ったように「繋がれたまま」で、でもそれが、妙に心を落ちつかせてくれる気がする。

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そんな風な町をあてもなくプラプラと歩きまわっている途中、町の北側の海辺近くで1人のオヤジに声を掛けられた。最初は「何処から来たんだ。」「何日くらいいるんだ。」みたいなことを、なんとなくジェスチャーでやり取りしていいたんだけど、そのうち「この後ひまなら、ウチにチャイを飲みに来いよ。御馳走するから。(笑)」と、誘われたのです。

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「えっ、ホントですか?…じゃぁ…(笑)。」と、何となく気軽に応じてしまったのは、ここがトルコという国だからだろうか。何となく知らない人でも信じられてしまう様な風土が、この国には確実にあるのです。

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とにかく小さな町だから、そのオジさんの家にもあっという間に到着して、そしたら中から娘さんやらお母さん(奥さん)がぞろぞろと出て来て、「よく来たよく来た、入れ入れ。」と、忙しく楽しい感じで出迎えてくれたのであった。

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ちなみに、向うは英語喋れないし、こちらはトルコ語が分からない。言葉はほとんど通じないんだけど、何となく言ってる事はわかる、みたいな…。旅での、地元の人たちとの触合いって、大抵そんなもんだけど。

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茶の間に通され、しばし待機。4人いる娘さんの一番下の娘(高校1年生)が英語の辞書を片手に質問してくるのが、何だか微笑ましくて、嬉しい。好奇心を、身体全体で表現している感じ(笑)。上の娘さんは逆にちょっと照れ屋で、その横で静かに微笑んでいる。

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そんな風にして、頭の片隅では「お茶、何だか妙に時間掛かってるみたいだなぁ…。」なんて思いながら待っていたら、出て来たのは“お茶”ではなくて、“お食事”!?シンプルなチーズ掛けパスタとトマトサラダは、どちらもスゴイボリュームである。

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ただ、味が本当に良かったものだから「もっと食べなさい。」と言われるままにこっちも喜んでおかわりし続け、結局この日は夜ご飯を食べられなかったくらい、お腹いっぱいにさせてもらったのです。

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食事の後には、ようやくチャイも登場(笑)。こちらもワンコ状態で、飲みきる度に次のチャイが注がれ、結局、1人10杯くらい飲んだんじゃないかな!?(笑)

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トルコでは「チャイは無料。」という定説は、今もまだまだ健在なようです。
おじさん、おばさん、本当にご馳走様でした。

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