17 October, 10

「Black Sea。」

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アナトリアの最北端、Sinop(スィノップ)の町の周囲に広がる静かな黒海の、深く沈んだような水の色。空が曇っているせいもあるのかもしれないが、確かにこれは、「黒い」といえば、言えなくもないような…。

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バスはAM6:00頃に町外れのターミナルへと到着した。そこから町の中心までは同じバス会社の無料送迎バスに乗って移動することとなったが、目的地付近までやって来た時点でもまだ少し朝が早すぎた為、宿を探すのに少し苦労する事になってしまった。

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Season Offだというせいもあるだろう。小さくて安そうな宿ほど「休業中」になってしまっていて、かといって中級以上のホテルに泊るのは、トルコにあっては特に厳しい(予算的に)選択肢である。小雨の降る中をあっちへこっちへと歩きまわった末に、それでも何とか最後には1軒のペンションに部屋を見つける事が出来た。Bathroom付きのTwin Roomで、料金は1泊40TL(≒2400円)/1室。3階にある部屋の窓からは、念願の黒海と、そこに浮かぶ小舟の姿が見えている。悪くない。いや、素敵かもしれない。

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荷物を降ろすと、さっそく町を歩きはじめる。朝食には、この町の名物料理「Nokul(ノクル)」を。パンの中にひき肉やジャガイモが入ったもので、1人1個づつ(各3.5TL)頼んだが、以外にデカくて、食べきるのにだいぶ苦労した。

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食事の後には黒海の水際を散歩しながら、改めてその海の色を確かめてみることに。確かに黒っぽい様な気もするが、陽が昇るにつれ、そして、晴れ間が広がり始めた空の青さが増すにつれて、その黒さも少しづつ薄くなっていった気がする。

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海の色は、空の色。そうだとすれば、ここが黒海と呼ばれる所以は、この辺りの地域の気候が、曇りや雨の多い傾向にあるということなのだろうか…。

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町はいたってシンプルなつくりで、小さいからあっという間に全体を歩きとおすことができた。半島のようになった地形の町は、周囲を海に囲まれていて、片側の海岸線から反対側の海岸まで、500mほどの距離でしかないため、歩いていると「あっ、何だ、こっちにも海がある…。」と、妙な感覚を味わう事になる。

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何泊するか、それすら決めずにここまでやって来たけど、案外良さそうな場所だから、少しゆっくりしてもイイかもしれない。

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