「Sightseeing。」
「フェリーは、観光船じゃなくて“渡し船”で充分…。」と書いてから数日、それなのに何故か今、観光用フェリーに乗込んでボスポラス海峡を回遊している…。
別に深い考えは何もないのだけれど、フェリーでイスタンブールを見るのが好きだっていうのの延長で、別の経路も試したくなった、という感じ。
曇り空に覆われた土曜日の午後。小さなボートでの2時間トリップは、最初「1人20TL」と言われたのを、「2人で25TL(≒1500円)」まで値切ってから乗船を決めた。
参加者は、何故かスペイン語圏の人たちが多い様子で、トルコ人の船員さんまでスペイン語を流暢に使いこなしていた。
ボスポラス海峡のヨーロッパサイドに次々と現れては遠ざかっていくドルマチェフ宮殿、ボスポラス大橋、ルメリ・ヒサル(要塞)などの巨大建築物たち。その先に見えてくるスルタン・メフメット大橋のところでUターンして、今度はアジアサイドに沿って船を進めながら、寒さの中で少しトイレに行きたくなってきた頃に無事、終点のエミノニュ埠頭に到着する。確かに景色はとても良かったけど、小さな船内にはチャイの用意もなく、結果的には「やっぱり、“渡し船”の方が安くてチャイも飲めて、分相応かもね。」という話に落ち着いたのであった。
旧市街に戻ってきたら、2人ともお腹が空いている事に気が付いた。身体は芯から冷え切ってしまっていて、トイレにも行きたいが、これがいつも有料なのが腹立たしいところで…。
「食堂にスープでも食べに行って、そこのトイレで用を足しちゃおっか。」一石二鳥とは、まさにこのことか。そこからいつものロカンタ(食堂)に直行して、一番安いスープとパンで簡単なランチを取ることにした。
これが、Mercimek(メルジメッキ)といわれるトルコの定番、レンズ豆のスープ。店によって味はそれぞれだが、ここのメルジメッキは2人とも大好き。
その後はエジプシャンバザールを流しつつ、疲れたら傍に建つモスクに入って、中に座りながら人々のお祈りの風景を前に、静かで穏やかな時間を過ごす。
夕方には、近所にあるエミノニュのバスターミナルから市バスに乗込んで…。
ちょっとした用事を済ませる為に、今日も何故かIKEA周辺に行ってきたのであった。夜は、IKEAのホットドックとソフトクリームで済ませてしまったけど、これは完全に健康からかけ離れた食生活だよなぁ(笑)。…この写真は特に関係ありませんが。