29 October, 10

「しみたぁ…。」

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ダルバール広場の傍にある、ルーフトップの小さなカフェでひと休み。

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2人が昨日から泊っている「富士ホテル」があるのは“タメル”と呼ばれる繁華なエリアで、そこからこの広場までは数百メートル…いや、1km以上はあったのだろうか。途中の道程の猥雑な町の活気に魅了されているうち、いつのまにやら辿りついた…という感じで、気が付けば目の前に、この赤瓦の建造物が並んでいたのであった。

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昨夜、同じ飛行機に乗り合わせた日本人の旅人2人と共に、空港に来ていたフリー送迎バスを使って「富士ホテル」という名の“日本的旅館風宿”にやってきたのは、多分PM11:00を少し過ぎた時間帯だったんじゃないかと思う。航路の途中でちょっとしたトラブルがあり、到着時刻が予定より大幅に遅れてしまったうえ、その間に食事を摂る場所や時間が全くなかった為、ホテルに辿り着いた時には4人ともかなりの空腹状態。

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ホテル自体、宿泊料金が少し高めだったものの、とにかく早くメシを…という気分で早々にチェックインを済ませて、いざ「この近くの食事処、もしくはカフェか、バーか、何か食べれるもの売っている雑貨屋は…。」とフロントの男性に尋ねてみたところ…。「この時間だと…ちょっと無い…ですねぇ。」と、流暢な日本語で教え諭してくれたのであった。

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一行、かなりの意気消沈ぶりで、肩を落としつつとりあえず部屋へ。さすがに“富士”と名についた「2つ星ホテル」というだけあって内部の造りは「場末の旅館」という雰囲気を持っており、日本人としては馴染みやすく、清潔感があるのも良い。しかも、2人の泊ることになったダブルルームはBath付きで、そこには何と、浴槽まで!?…嬉しいのは間違いないのだが、今本当に欲しいのは「何か食べるモノ…」なのである。

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唯一、ドリンクだけはこの時間でも頼めるという事で、「じゃぁ、とりあえず、ビールで。」ということになり、星空の下のルーフトップ・テラスに“エベレスト・ビール”という名のついたその瓶ビールを持ち込んで、4人、無事にネパール入りしたことを互いに祝福しあったのであった。それにしても、ビールがマジで、美味い。こんなに“しみた”ビールを飲んだのは、本当に久しぶりだった様な気がする。ここで、ツマミが少しでもあったら…。

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そう思っていた矢先、一番年下の大学生旅人“アユムくん”が、ここぞとばかりに何かをバックの中から取り出したのである。それは…もしかして、チートス(スナック菓子)!?
「みんなで一緒に、これ食べましょうよ!」…なんてこった、この何でもないチートスひと袋が“神の御加護”に感じられるとは…。そんな感謝の気持ちを上手く伝えきれないまま、気持ち良いビールの酔いにまかせて、ひたすらガツガツとそいつを頂いてしまったのであった。このチートスもまた、心と体に芯から“しみた”なぁ。

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ついでに、もうひとつ“しみた”料理を。カトマンドゥには日本料理屋がたくさんあって、今日は昼間も「ふる里」という名の料理屋で定食などを頂いたのですが(美味かったぁ)、夜、今度は「ロータス」というカレー屋さんで日本風“カツカレー”を堪能してきたのです。これがまさしく「日本の正しいカツカレー」(アフリカ縦断後の“舌”だけど…)で、食後にコーヒーがサービスで付くのも、また非常に嬉しかった。

適度に活気があり、そのくせ人が優しく、さらには料理が美味い(まだ日本食しか食ってないけど)。なんかこの町、ハマりそうかも…(笑)。

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