13 October, 10

「新市街。」

1013%20new00.jpg


Istanbul(イスタンブール)に到着して、2日目の朝。この町でインドVISAを申請するつもりの2人は、今日の午前中にまず新市街にある日本領事館に行って、「レター」をもらうつもりなのだが…。

1013%20new01.jpg

Dongのアパートメントがあるメトロ駅「I.T.U. Ayazgga」は新市街側のかなり奥まった土地にあり、そこから3駅ほど中央側に向かった「Levent」というメトロ駅周辺にある日本領事館までの道すがらの景色は、全て、日本の都会と変わらない、いや、時にそれ以上(新しい分)だとも思えるような近代都市のそれで、未だに「イスタンブールに来た。」という実感が気持ちのどこからも湧いてこない。

1013%20new02.jpg

本当は昨日、バスでイスタンブールに到着する際、「ハレム」というアジアサイドのバスターミナルで降りて、そこからフェリーでヨーロッパサイドに渡りながら、陸地にそびえるブルーモスクやアヤソフィアのミナレット(尖塔)を眺めて「遂に、帰って来た…。」なんて感慨にふける気持ちでいたのだが、心地よい座席で2人ともぐっすりと眠りこんでいる間にバスはその「ハレムバスターミナル」を通り過ぎてしまったようで、気付いた時にはヨーロッパサイドにある終点の「オトガル」に到着していたのだ。

1013%20new03.jpg

ここがまた、ハレムに比べるとだいぶ今風な造りをしたターミナルで、しかも2人は以前の滞在でこのターミナルには来たことがなく、その風景のどこにも全く見覚えがない。そこから、探し回ってようやく見つけた新市街行きの市バスに乗り込み、一路Dongの家へと向かう事になったのだが、満員の車内、座席でウトウトしながら見ていた車窓の外の景色は、どこも思っていた以上にヨーロッパ的で、ここでもまた、2人にとっての“イスタンブール”を感じる事はできなかった。

1013%20new04.jpg

そして、今日、午前中に訪れた日本領事館の帰り、傍にある「Kanyon」という名のショッピングセンターに行ってみると、行き交う人々の外見や服装は全く、完全に“ヨーロッパ”的で、中東までの国々の町にあった“汚れ”というか、例えば着ている服に土埃の風合いが感じられるとか、そういう気配が全くなくて、それこそ銀座を歩いている時よりも周囲の人々の身なりは清潔で、上品で、スタイリッシュ…であった。

1013%20new05.jpg

あの、喧噪のスルタンアフメット地区(旧市街)で過ごした日々の記憶からは、ちょっと想像できなかったような世界。それは、その後メトロを乗り継いで新市街のランドマーク“ガラタ塔”に近づいて行くほどに少しづつ「下町的、土埃的世界」と“風景の中和”が進んでいき、ガラタ橋を渡る頃には、あの日々の記憶とようやく重なることとなったのだが…イスタンブールがこんなに“巾のある”都市だったなんて、全く認識していなかった。

1013%20new06.jpg

新市街の小道にはオシャレなカフェや雑貨屋さんなんかも多くて、特に、古着やアンティーク商品を扱う店の雰囲気に、ヨーロッパ的な「こなれた雰囲気」を感じた。

1013%20new07.jpg

ただ1つ、街の通りに犬や猫の姿をたくさん見かけるのだけは、今までのアフリカ~中東諸国と同じ。ここでは、飼い犬や飼い猫が多いんだとは思うけど。

1013%20new08.jpg

そして、普段は完全に「イヌ派」なJですが、この町ではやたらとネコたちの奔放な姿が目立ったもので、少しいつもより多めに写真を撮ってみました。

1013%20new09.jpg

みんな毛並みもいいし、大人のネコは結構プクプクとよく太っている様子。

1013%20new10.jpg

そして、人懐っこいのが多いから、カメラを向けると近寄ってきて、レンズをひっかこうとしたり…ダメだよ、ダメダメ。

1013%20new11.jpg

新市街の大御所。ズームの効かないカメラでこれだけ寄っても、全く動じません。何か、ただならぬ貫禄が…(笑)。

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。