12 October, 10

「Mashattan。」

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Antakya(アンタクヤ)からIstanbul(イスタンブール)までのバスの旅は、今まで旅してきたアフリカ~中東のどの移動よりも快適で順調な旅路であった。「さすが、トルコ。」というところか。サービスはしっかりしているし、車体も新しく、シートの座り心地も今までの国とぜんぜん違う。…そして、その18時間の長距離移動の末に、辿り着いた先は…。ここは、一体どこなんだろうか。そういう思いが頭をよぎる程に、記憶の中のイスタンブールとかけ離れた都会の風景。その中で、地上28階のアパートの部屋の窓際に、2人はただ茫然と立ちすくんでいる…。

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Mashattan(マシャッタン)と呼ばれるこの高級マンションが、2人の友人Dong(韓国人/♀)の住んでいる場所で、その住所と名前だけを頼りにバスターミナルから市バスとメトロを乗り継いできた2人にとっては、その周囲のあまりの大都会ぶりというか、近代的な街の風景に、一瞬、“トルコ”を見失ってしまったほどであった。
それに、今の2人はアフリカを縦断してきた完全に現役な“Backpacker”であり、そういう身なりでこの場所を歩くのは、本当に思いがけないほど“場違い”な気分だった。それは、ヨーロッパあたりの観光地的な都会を歩くのともまた、ちょっと感じが違っていて(そういう町では、Backpackerとして旅していても、以外と馴染めるものである。)、どちらかといえば、東京の丸の内や銀座のど真ん中を、アフリカの泥でまみれたBackpack背負って歩くような気分、というか…。

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まったく、サンフランシスコでお世話になったMの友人のユウコちゃん宅といい、このイスタンブールのDong宅といい、2人の“家なき子”な現状に反して、なんでみんなこんなに“イイ暮らし”してらっしゃるのか…!?身につまされる思いです(笑)。彼女(Dong)はWeb Gameのプログラマーとして1年前にこちらでビジネスを立ち上げたということで、今はようやく仕事が軌道にのってきたところらしく、どうも非常に忙しそうな様子。とはいえ南米“マチュピチュ”以来、2年ぶりの再会はお互いやっぱりとても嬉しくて、さらに寝床を提供してもらった2人は嬉しさ倍増な気分(笑)だったから、Dongが仕事を終えて部屋に帰って来たあとは、3人とも笑顔の絶えない夜となった。

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夕食で、Dongが用意してくれた日本のカレールーを使ってMが作ったカレーライスは、本当に久しぶりに感じる「本物の日本」だった気がするなぁ…。

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