13 October, 10

「Istanbul ,as It once was…。」

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旧市街、スィルケジからスルタンアフメット地区の、丘の斜面に広がる風景は、久しぶりに2人の心と体を“記憶の中のイスタンブール”に引き戻してくれた…。

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新市街からガラタ橋を渡った先の、“旧市街の入口”となる場所がスィルケジと呼ばれる海辺の地域で、目の前に現れる“Yeni Camii(イェニ・ジャーミィ)”と、橋の傍の広場で人を集めている“サバサンド屋”の周囲の活気が、一気に旅人の気持ちを掻き立ててくれる。

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そのすぐ奥にはエジプシャンバザールと呼ばれる市場があり、その傍にある小さなモスク“Rustem Pasa Camii(リュステム・パシャ・ジャーミィ)”は以前来た時からの、2人のお気に入り。今回改めて訪れてみたが、内外装に使われたタイルの美しさに対する感動は、様々な国で数々のモスクを見て来た後でも、全く色あせる事はなかった。

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モスクの中に入り、床に座ってしばらくそこに留まっていたが、3年前よりも訪れる観光客の数が増えている様な気がしたのは、気のせいだろうか。いや、新市街にいた時から感じ続けている“町の活気”が、ここでも影響しているのかもしれない。

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ヨーロッパ随一のCultural Siteとして認識されたイスタンブールは、今まで以上の観光客やビジネスチャンスを集め始めているのかもしれない。2人の友人であるDongもまた、そんな“場の魅力”をこの町に感じて、ビジネスを始めた1人なのだろう。

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このモスクのタイルは全てブルー基調の色彩で統一されており、その柄や色味の美しさは本当に息を飲むほどの“凄み”を持っている。そんな青色一辺倒に見える空間の中をよく見ていると、タイルの一部にはキレイな赤色が使われているモノがあるのに気付く。ガイドブックによれば、これは1500年代の後半にだけ使われたという珍しいイズニックタイルで、現在の技術でこれを再現しようとしても、「この色は出せない。」のだという。
他の有名なモスクと比べると、このモスクのコンパクトな空間の大きさが、タイルの美しさを効果的に感じさせてくれるのだろうと思う。ディテールを感じるのに、ちょうど良い大きさ、というのがやはりあるのだ。そして、そのタイルの美しさと同じくらいに、床や壁など、全体に掃除が行き届いた“清潔感”にも、トルコという国の持つ“やる気”というか、先進性を感じさせられるのであった。
モスクを出てエジプシャンバザールに戻ると、そこから裏に広がる商店の建ち並ぶ坂道をゆっくりと登っていき、その先にやがてつきあたる“グランバザール”へと足をのばした。ここには貴金属や革製品、土産物などを扱う店が星の数ほど集まっているが、観光地だけに値段交渉もやはり大変で、適正価格で品物を手に入れるのは、多分、相当難しいんじゃないかと思う。歩いているとたまに気になるモノが見つかったりもしたけど、とりあえずここでは何も購入せず、そのままさらに、スルタンアフメット地区を目指した。

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そして辿り着いたのは、イスタンブールの象徴的存在、通称「ブルーモスク」と呼ばれる、“Sultanahmet Camii(スルタンアフメットジャーミィ)”の入口前。もうすっかり陽が落ちてしまった夜の闇の中に浮かぶミナレット(尖塔)の周辺を、カモメらしき白い鳥が飛びまわっているのが見える。

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到着した時はちょうどお祈りの時間帯だった為、すぐには中に入れなかったのだが、外でボンヤリとその外観を眺めながらその場で待ち続けていると、20分程で入口が解放され、中に入る事が出来た。

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やっぱり、ここの内部は“圧巻”である。室内の雰囲気が、他のどのモスクとも違っている。無料で開放している事は、その場が持つ雰囲気と無縁ではないような気がする。お金を払って入るモスクにはない、「観光客も地元の人や信者の人々と一体になれる雰囲気」が、そこにはあるんじゃないだろうか。…多分、それは観光客サイドから見た“一方的な思い込み”なんだとは思うけれど、そういう気分にさせてもらえるというのは、部外者にとってはとても嬉しいものなのです(笑)。自分たち(観光者)が部外者であることを、この国の人は、このモスクにいる人々は、こちらに感じさせないでいてくれる。そういうところが、トルコがいつ来ても居心地の良い国である理由の1つのような気もするのでした。

コメント

淳平君ももちゃん、お元気でしょうか?
久しぶりに見ましたらTurkeyですか。ターキーと言えばトルコですよねえ。政情不安は無いですか・・。ちょっと心配です。
ところで9月から佑真がパイロットでANKに行ってます。家族優待券が出るようになったら、おじさんも自由奔放の旅に出たいなあって思ってます。
その時には色々KnowHow教えてください。
ではKeepOnEnjoyingYourGreatTrip。

はじめまして、萌といいます。
私と私の恋人も旅行が好きでいつもブログを読ませて頂いています!
私は札幌で観光の勉強をしていて、今論文をかいているところです。
じゅんさんの歯が早く治りますように!
心配で思わずコメントしてしまいました。

務おじさんへ。

コメント、ありがとうございます!!

あれから、色々な場所で悪戦苦闘しながらも、
何とか無事に「安息の地」イスタンブールまでたどり着くことが出来ました(笑)。

桃絵ともども、2人とも元気にやっています。

佑真君のこと、母からもメールや電話で聞いていました。パイロットかぁ…。自分では考えた事もなかったけれど、夢のある素敵な仕事ですね。だいぶ遅くなりましたが、本当におめでとうございます!(佑真くんにもお伝えください。)

今度「本格的に」帰国した際には、また色々な旅の話をしましょう。

では、引き続き「旅」、頑張ります(笑)。

萌さんへ。

初めてのコメント、ありがとうございます!

そして、歯の心配までしていただいて…(笑)。

でも、実はシリアからトルコへと国境を越えた途端、あんなに激しく辛かった「歯の痛み」が、なぜかスッキリとどこかに消えてしまったのです。

今のところ歯医者にも行ってませんが、とりあえず問題なく美味しいトルコ料理を楽しめています(笑)。

…インドに行ったとたん、また痛みだしたりして…。

でも、本当に有難うございました!

そして、引き続き、旅の応援宜しくお願いします。

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