07 October, 10

「思い出。」

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夕方、Hama(ハマ)に戻ってきた。町の中心から離れた所にあるターミナルでバスを降りると、そこから宿までの2km程の道のりを歩いて帰りつつ、町を散策することに…。

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ここでの唯一の“目的”であった“Krac des Chevaliers”観光を終え、明日にはこの町を出る事に決めた。だから、あの美味しい“ハマロール”を食べられるのも、今日が最後…ということである。

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この前、ダマスカスからやって来た時も同じ道程(2km)を歩いていたのだが、あの時は背中に重たいBackpackを担いでいた為、落ち着いて廻りを見る余裕がなかった。

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だから、今こうして改めて周囲に目を向けながら歩いていると、あの時感じていたよりも随分と町が小さく縮んだ風に感じられて、何だか不思議な感じがした。

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あの時はとにかくその“重い荷物”のせいで、実情以上にその道程が長く、辛く感じられたのだろうけど、結局は旅の思い出なんて、どれもそういう風にその時々の身体や自然のコンディションに左右されている“ひとつの視点から”だけの記憶でしかないのだろう。

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でも、だからこそ同じような場所を旅してきても、人それぞれに感想や思い入れが違ってきて、そういう、それぞれの個性や見方を反映した、世界で1つだけの大切な「思い出」が出来上がっていくのだと思う。

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今は夕方だという事もあって、日中までの砂漠的な暑さが随分と和らいできている。そんな夕方の穏やかな空気が、この散歩をより快適なものにしてくれているようだ。

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途中の道筋でJが下着(パンツ)を1枚購入し、路上のモロコシ売りから“茹でトウモロコシ”を1本買って、2人で分けて食べた。アフリカの路上で食べていた“それ”に比べると、随分と実が柔らかくて、塩味だけで十分美味しく感じられる。

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そして、宿の傍まで帰ってくると、近所の安食堂でシュワルマサンドイッチ(ケバブサンド)をテイクアウトして、部屋で夕食を簡単に済ませてしまった。直前、今日もやっぱり“ハマロールwithアイスクリーム”を「いつもの店」で食べていたので…(笑)。

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このスイーツの懐かしいような優しい甘味は、今回、2人の“舌”にしっかりと鮮やかな「思い出」をつくってくれました。店によっては「不味い。」ものもあるようなので、この味を楽しむにはまず、良いお店に出会う事が重要かもしれません。自分に合う店、というか。味覚も、やっぱり人それぞれだし、状況によっても微妙に変化してくるようだから…。(ちなみに、アフリカから北上してきた2人の味覚レベルは多分、かなりハードルが低くなってると思いますが(笑)。)

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