かつて、「アラビアのロレンス」で有名なトーマス・エドワード・ロレンスは、丘の上に浮かぶこの城を「世界で最も素晴らしい城」と評したという…。

上の説明での“世界一”は、「十字軍の造った城の中で…。」という注釈がつくようですが。

旅人の間では、この城が宮崎駿映画「天空の城ラピュタ」のモデルになったと噂されているようだが、実際のところ確証はなし。見た目も…まぁ、どちらかといえば、ラピュタの城ではなく、軍の要塞として映画に出てきた建物に似てる、かな。

…でも、それ（ラピュタ）が2人にとっては唯一の、ここを訪れる“目的”だったわけで、「これは…！？」と思う角度を見つけては写真を撮りつつ、劇中のシーンを思い出しながら、瞑想（！？）というか妄想にふける。自分たちが、シータ？パズー！？？…な気分で（笑）。

エジプト以来、ほとんど曇りの日というのに出会ったことがないが、ここでもやはり空は何処までも澄んだ青色で、いつもよりは少し多めの白い雲の描きだす模様が、簡素な造りの建物と周囲の風景を華やかに飾っている。

ここでは観光バスでやってくるヨーロピアンの姿も多くて、定期的にぞろぞろと入ってきては、ガイドさんの説明を聴きながら記念撮影を始めるのであった。いつものように、Jはその姿を横から写真に撮らせてもらったり（笑）。
人ごみ的な風景は結構好きで、だからこういう名所的な場所に来ても、「人がいなくなってから写真を…。」とは、あまり思いません。常に、出来れば人が写り込んでいて欲しいくらいで。“名所旧跡の宣伝写真”ではなく、旅の写真だから…ってのも、ある、かな。
因みにここは大きな城ではあるけれど、観光的には2時間もあれば十分に見て廻れます。特に「夕陽が見たい！」とかそういうのがなければ、周辺都市からの日帰りTRIPに最適の場所ですね。