02 October, 10

「セッカチなセルビス。」

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セルビス(乗合タクシー)に乗って、国境の向う、Syria(シリア)の首都Damascus(ダマスカス)へ…。

AM9:00前にAmmanの宿を出発し、北に走ること2時間ちょっと。窓から入る陽射しと風の温度が「暑い。」と感じ始めた頃に、車は砂漠の真ん中の国境審査所へとやってきた。

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前回のイスラエル訪問では無事「No Stamp」で国境をくぐり抜け、この先のシリア入国にあたっては何の不安要素もないハズなのだが、実際には2人ともイスラエルに入国して来ているわけで、何となく今回は後ろめたさというか、ドキドキ感がある国境越えである(笑)。

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この日の国境越えメンバーは、2人を含めて全4人。昨日いっしょにイスラエルからヨルダンに戻って来た“チズちゃん(♀)”と、アンマンの宿で初対面した“ツトムさん(♂)”と共に、VISAの申請書でパスポートを預け、しばしその場で待機することに。何を調べているのか分からないが、これが10分20分で終わる審査ではなくて、30分、1時間と、そのままの状態で時間はどんどん過ぎていってしまう。…そして、そこでそうして待ち続けているうち、4人を乗っけて来たセルビスの運ちゃんがシビレを切らしてこちらに歩み寄ってきて、一言「もう待てない、俺は今すぐに出発しなきゃなんないから、お前らは適当に別の車を拾ってダマスカスまで行ってくれよ。」…。そう言われても、4人とも出発の時点で既にダマスカスまでの料金を払ってしまっているわけで、しかも今回こうしてセルビスを利用したのは、バスだとこういう「待ち時間が長い場合」に、待機してもらう事が出来ないから…なのである(少なくとも、2人にとっては)。つまり今のこの状態こそ、まさにセルビスを利用した最大の“理由”となる事態なのだから、ここで置いてきぼりをくらったら、何のために高い料金(1人10JDだから…約1200円かな。)を払ったのか…いやいや、とにかくそれは絶対に困る!?…のである。

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「だめだめ、行っちゃだめだって!もう少しだから、そうセッカチにならずに、ここでもう少し待っててよ…。」…実際はもう少し強めに引きとめたんだけど、とにかく乗客4人が全て日本人仲間(みんな“待ち”組)だったってことが功を奏し、どうにかこうにか2時間弱の「VISA待ち時間」を国境でそのまま待ってもらったのであった。

後から別の旅人さん(1人でセルビスに乗りこんだ日本人女性)に聞いたら、「セルビス、国境で私のこと置いて行っちゃった…。」って言ってたから、ここで待ってもらうってのは、それなりに骨の折れる“仕事”だったようである。とにかくVISAも無事に発行されたし、万事順調(!?)に事は進み、午後にはシリアに入国することが出来たのでした。


ヨルダンからシリアに入国する際には、“セッカチなセルビス”に要注意…です。

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