午前中の内に、Jordan（ヨルダン）の首都Amman（アンマン）に戻って来た。

宿は、前回と同じ“Mansur香田Hotel”。このホテルに“香田”という名が付いているのは、イラクで殺されてしまった日本人Backpackerの香田さんが、その直前にこのホテルに泊っていたから、らしい。

その時分には“サーメル”という名の伝説的な従業員がいて、そのあまりの“親切さ”の為に旅人の間で瞬く間に有名になり（2人も今までの旅路の中で、何度となくその名前を耳にしてきた）、地球の歩き方のホテル紹介欄にまでその名が登場してしまうくらいだったのだが、そのサーメルは数年前に日本人女性と結婚してこの宿を離れ、今ではその後を継ぐようにして“ルアイ”という名の「日本人にだけ超親切（笑）なパレスチナ出身のレセプショニスト」がこの宿の切り盛りをしている。

だから2人は結局、サーメルには会えなかったのだが、今いる“ルアイ”も本当にイイ人である。ホテルのオーナー自体はケチで無愛想な感じのオヤジなのに、なんでそんなに親切な人ばかりがこの宿の受付に集まってくるのか…非常に“ナゾ”ですが、とにかく居心地は非常に良いです。他の街への移動の手配や旅行の相談に乗ってくれるのは勿論の事、滞在中にはティーやらコーヒーやら、終いには昼飯や夜ご飯まで奢ってくれちゃうのだから、「こんな安宿で、儲けは大丈夫なのかな…。」と、こっちが不安になってくるくらいである。本当に、色々とお世話になりました…。

2人は明日、そんなルアイの手配してくれたセルビス（ヨルダン版乗合タクシー）に乗って、隣国シリアの首都Damascus（ダマスカス）を目指します。