「Gift。」
ダマスカスから、乗合バスで1時間程の距離にある、山間の小さな町「マアルーラ」。ここは、その人口のほとんどがキリスト教徒であり、かつてイエスも話したとされる言語「アラム語」を人々が話すことでも知られている。
見所は、丘の上に建つ2つの修道院だが、町自体も可愛らしい造りをしていて、日帰りで訪れるにはちょうど良い場所である。
陽射しは相変らず強いのだが、空気がヒンヤリと肌に心地よい。標高が少し上がったのだろうか…。
斜面に張り付くようにして広がるこじんまりした町。家々は小奇麗に造られており、今まで通りぬけて来た中東の町々と比べると、全体に“清潔感”が感じられる。
…そんな町にて、見かけた“ニャンコ”。ダマスカスのみならず、ここでもやはり、猫が太っている。シリア全土的な傾向なのかな…。
薄いピンクやブルーに塗られた壁の色合いが、木々のミドリに良く映える。
聖テクラ修道院にて。
この修道院は、洞窟の様に窪んだ斜面に沿って建てられており、自然の岸壁を利用して造られた洞窟の礼拝堂などは、なかなか雰囲気が良くて、素敵です。
高台にあるから、見下ろす町の眺めも素晴らしい。
その、聖テクラ修道院の裏手に抜ける岩間の細道を抜けていくM。小型版“ぺトラ”とも言えるような雰囲気の道。
谷間から漏れてくる太陽の光に照らされた草木が、とても美しくみえた。
そして、その向こう側に少しづつ見えてくるのが、聖サルキス修道院。小さいし、現在の建物は比較的新しい雰囲気だから、建物自体にそこまで「格」はないのだけれど、行く途中がちょうど良い“散歩道”という感じで、歩いているのがとっても気持ちいい。
斜面を下り、田舎町の生活を見て廻る。近所の学校で学ぶ子供たちが“純真”なことに心を癒される。写真を撮ってもらいたがるあたりは、中東の子供たちもアフリカの子供たちもまったく変わらないですね。結構しつこいから、ちょっと面倒臭くもありますが(笑)。
適当なところで子供たちと別れを告げ、昼過ぎのバスでダマスカスに戻った。今日はJの誕生日だから、どこか中華レストランへでも行こうか…なんて思っていて(笑)
旧市街のすぐ外側あたりにて、ポラロイドカメラ片手に“記念写真”を売り物にしているオッサンを見つけ、“誕生日記念”に1枚とってもらいました。キューバでの時とは違って写真もカラーだし、以外と上手い感じに撮れていたなぁ(笑)。
そして、今日という日は、何だか最初から最後まで妙にモノを貰う1日であった。町でも宿でも、チャイを御馳走になったり、採れたてのリンゴやスイーツを貰ったり…。
先日、アンマンを出る時、Jが宿に置き忘れて来た眼鏡も、別の旅人(♀)がダマスカスの宿まで届けてくれたし。“お誕生日ボーイ”の神通力か!??…ユウコさん、わざわざ本当にアリガトウございました(笑)。