港町のAqaba（アカバ）を離れ、バスで約2時間の距離にあるWadi Musa（ワディ・ムーサ）という町にやってきた。ここは、ヨルダン随一の観光名所である“Petra（ぺトラ遺跡）”への玄関口であり、様々な肌の色をした旅行者たちが、毎日この小さな町に押し寄せてくる…。

そのワディムーサでの宿泊先に2人が選んだのが、このValentine Innというホテル。日本人にもよく利用される安宿の1つで、宿泊料金は少し高めの設定なのだが、ビュッフェスタイルの夕食が人気で、それを目当てに来る客もいるようである（M、とか）。

Aqabaを早朝に出てきた2人は、お昼少し前にはここに到着していたのだが、敷地の広いぺトラ遺跡をゆっくり見学するために、今日はあえて遺跡には行かず、明日の朝から“アタック”することにした。

通常、8時間以上は歩き続けることになるという“ぺトラ遺跡見学”に備えて、おやつを買い出しに行きがてら、町の様子を探ってみたが、中心があまりにもこじんまりとまとまっているものだから、30分もブラブラしてたらもう行くところが無くなってしまう。

陽射しも強烈で、坂道の多い町中を歩いていると、すぐに身体が汗ばんでくる。ジュースを目当てに適当な定食屋に入り、少し遅めのランチを食べると、食後に店の主人が“シャーイ（紅茶）”を御馳走してくれた。

以前旅したトルコでは毎日のように町のあちこちで“チャイ（紅茶）”を奢ってもらっていたけど、そういう文化はこの辺りでも同じなのだろうか。自分たちが日本人であることが影響しているのかどうか、そこのところは分からなかったけど…。

夕方、高台にある宿のテラスから眺める夕陽は、とてもキレイだった。明日もきっと天気になるだろう。遺跡を歩くには、暑すぎるのもちょっと困ったりするんだけど…（笑）。