29 September, 10

「壁のある風景。」

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Hebron(ヘブロン)の町を離れ、午後からはBethlehem(ベツレヘム)を訪れた。この町の外れには、パレスチナ自治区を取り囲む「分離壁」が巡らされており、イスラエル側から中に入る時は全く問題ないのだけれど、逆に町からイスラエル側に戻る場合には、壁のある地点に設置された“Check Point”を通らねばならず、人々はそこでパスポートの確認など、厳しい審査を受ける事になる…。

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…厳しい、というのはちょっと言い過ぎかもしれないけれど(2人は日本人だったからか、実際にはほとんどチェックらしい事はされなかった)、エルサレム側から自治区に入るときは壁の存在すら気にならなかったくらいスムーズに来れたものが、帰りには特別な地点しか通れず、精密機械工場のような、何重にもゲートを設けた建物内を抜けなければならないというのは、何というか、どうしようもない「不公平感」を感じさせられるものである。

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かつて、ユダヤ人たちを苦しめた国ドイツでは、一時期「ベルリンの壁」と呼ばれる隔壁が国を東西に分離していたが、それと同質の存在感を放つ壁を、ユダヤの人々も自分たちの住む国の中に造っているということが、妙な感慨を抱かせる。

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ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一への道を歩んだように、この壁もまた、この国を担う人々の手で壊され、統一へと向かうような日がいつかはやってくるのだろうか…。

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ちなみに、ベツレヘムという町には「イエスが生まれた場所」に建てられた教会があり、そこが一大観光スポットになっている。とにかく、イスラエルという国は、どこに行っても宗教的“聖地”だらけです。

コメント

なげきの壁!到着。ありがとう。思い出になるよ。(ザックジャパンもアルゼンチンに勝利。生きてて良かった)・イスラエルって国は複雑。アラブの一部には相変わらずユダヤ人国家の全滅を願う人達が居る。だから、ユダヤ人は全滅を避けるために仕掛けられる全ての戦争で勝利する必要があるそうだ、そのうちそのあたりでは、水の獲得をめぐる争いもおきると言われてる。同じ水源を数カ国で使ってるらしい。火種は絶えないって事だね。宗教の聖地に平和が存在していないという皮肉な現実だね。・・では、良い旅を。

リトルボーイさんへ。

おっ、もう届きましたか!?早いなぁ。さすが、イスラエル(笑)。
それにしても、本当にこの国は複雑な状況を抱えているようで、見る角度(触れる角度)によってどのサイドにも共感できるような、または反発したくなるような…。なんとなく、去年オーストラリアにいた時に見たNHK大河ドラマ「篤姫」の中に出てきたセリフ「一方聞いて沙汰するな。」というのを思いだしていたりもしました(笑)。
それにしても、ザックジャパンは日本に勝ったんですね!?知らなかった。また、記念碑的な試合を1つ見逃してしまったのか…。
今こちらは、無事にトルコのイスタンブールまでやって来ました。この旅をスタートした土地。なんとなく感慨深いし、旅の区切りを感じています…が、まだ終わりではないです(笑)。もう少し、あとしばらくだけ、旅を続けさせてもらおうかと。
多分、この後はインド辺りになると思います。あのあたりも、「行かなきゃ終われない。」場所の1つなので。旅もブログも、引き続き宜しくお願いします。

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