27 September, 10

「No Stamp…。」

0927%20arrive01.jpg


AM5:30起床。6時に迎えに来たセルビス(乗合Taxi)に乗って、Jordanの首都Amman(アンマンから、ほぼ1時間。見えて来た国境の向こう側に広がる国“Israel(イスラエル)”への入国に際しては、2人には1つだけどうしても気をつけなければならない事がある。…それは、「入国Stampを絶対にPassport上に貰わない事。」

0927%20arrive02.jpg

このイスラエル訪問の後Jordan(ヨルダン)に戻り、そこからSyria(シリア)を抜けてTurkey(トルコ)を目指す2人にとって、イスラエルのStampを貰ってしまう事はつまり、シリアという国に入国できなくなる事を意味するのである。そうなるとこの先の旅程で再び航路を選ばなければならなくなり、結局のところ、金が掛かることになるという…。

0927%20arrive03.jpg

それだけじゃない。シリアにも見たい場所はあって、そういう場所を諦めなきゃならないことも、イエメンの時ほどじゃないにしても「逃した感」を生むことになるだろう。
とはいえ、「Israel(イスラエル)に行こう。」と決めたその時点から、「スタンプを押されるか押されないかは時の運。」という事もまた、心の中に受け入れてきたわけで、貰ってしまったら仕方ないんだけど…やっぱり出来れば貰いたくない。

0927%20arrive04.jpg

因みに、イスラエルのスタンプを持っているとそのパスポートでは入国できなくなる国というのが中東近辺には結構あって、先日行き損ねたYemen(イエメン)もまた、その国々の1つである。2人の旅程にとっては、唯一“Syria(シリア)”だけがこの前提に引っ掛かってくる国で、そういう目的地を先々に持っている旅人たちは、みんなこの“イスラエル入国スタンプ”をイミグレが用意してくれる“別紙”に貰う努力をすることになるのである。…ただ、イスラエルのイミグレというのが噂ではとっても“イジワル”なようで、そんな旅人の気持ちを知ってか知らずか、こちらの希望はお構いなしに「ボンッ」とひと押し、Passportに…なんて事もあるらしいから、とにかく事が終わるまでは全く気持ちを緩められない。

0927%20arrive05.jpg

実際、今日も2人の目の前で審査を受けた韓国人3人が、あっという間にスタンプをパスポートの上に押されてしまった。3人とも「No Stamp」を希望していただけに、茫然とした表情でゲートをトボトボとくぐっていく…。そんな光景を見てしまったらその審査官のところでは審査を受ける気分にもなれず、あたふたと窓口の移動を開始することに。一緒に国境に来た2人の日本人旅人(ヒロさんとカワシマさん)と共に、右へ左へと何度も列を変えながら、少しでも顔の優しそうな審査官(何故か、イスラエルの国境審査官は皆若い女性だった)を探し歩く。…そんな“右往左往”の甲斐があったからなのか、どうなのか、色々質問攻めにはされたものの、最後にはどうにか4人とも無事に「No Stamp」でゲートをくぐる事が出来たのであった。

0927%20arrive06.jpg

全ては午前中に行われたことだったけれど、精神的には4人とも、これだけで十分疲れてしまった感じ。昼ごろに辿り着いたJerusalem(エルサレム)の宿「New Palm Hostel」のドミのベッドにて“昼寝”を挟んだりなんかして、宿の目の前に広がる旧市街へは、結局夕方になってからようやく出掛けたのでした…。

0927%20arrive07.jpg

コメント

No stampで良かったですね。
今週、日本のテレビの「世界の車窓から」でエジプトと
先週はシリアを放送していて特にシリアは旅情かき立てる映像でした。これから行く2人がうらやましいです。


ジュンペイさん、モモエさん。
イスラエルの入国審査は神経を消耗しましたね。
ヒロさんと一緒に待たされている間に、後ろに並んでいたはずのお二人の姿が見当たらなかったので少し心配したのですが、No Stampで通過出来て本当に良かったですね。
僕はあの後、死海→エイラット(ビーチリゾート満喫!)→アカバ→ワディムーサ(ぺトラ観光)→アンマンを経由して、昨晩無事帰国しました。
エルサレムで教えてもらったお二人のブログを早速開いてみたのですが、とても素敵で驚きました。帰国後の楽しみが一つ増えました。
それでは、くれぐれも健康と安全に気を付けて、長い旅を続けて下さいね。

じゅんさんへ。

先日、無事にシリアに入国し、その滞在も実はすでに佳境、という感じです(笑)。

とはいえ、シリアは確かに魅力的な国で、人も優しく、メシも美味しい。見所も豊富だからか、日本人旅行者にも会う機会が多いです。

この後はさらに北上して、旅をスタートした国“トルコ”へ、3年半ぶりの入国を果たす予定。

これからもブログを宜しくお願いします。

カワシマさんへ。

コメント、ありがとうございます!

そうか、無事に帰国ですか…。お疲れさまでした。

その節は色々と心配をおかけしまして…。でも、もしかしたらあのスリルがまた、楽しかったのかもしれないですね(笑)。

こちらはあの後アンマンに戻り、翌日にはシリア国境を越えました。イスラエル入国後だっただけにちょっとドキドキしましたが、何事もなく、無事に陸路の旅を続けています。数日中には、多分トルコに入国するかと…。

ブログも出来るだけ小まめにアップしていくつもりですので、たまにチェックしてみてください。

では、またどこかの旅先でお会いしましょう(笑)。

コメントを投稿





コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。