「Jerusalem。」
イスラエルの首都であり、それ以前に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、それぞれの宗教にとっての聖地である街、Jerusalem(エルサレム)。頭が焦げそうなくらいに強く照りつける太陽の下、涼やかな日蔭を創り出してくれる旧市街の路地を選んで、地図を片手にとにかくひたすら歩き回る…。
城壁で囲まれた旧市街の中をあてもなく歩いていると、ひとつの角を曲がるたびに違った宗教の“顔”にぶちあたる事になる。
通りを歩く人々の姿もそれぞれが持つ宗教によって明確に特色付けれられており、そういう人々全てを内包したこの街の雰囲気というのは、やはり他の何処の都市のそれとも全く違なっているのである。
暑さで喉が渇いてくると、飲みたくなるのがこのシャーベット的な飲みモノ。レモンのがスカッとして美味い。
広場では、みな日蔭を探してひと休みしている。
「嘆きの壁」へと続く階段の途中。この辺りは、観光客の数も、もの凄い。
巡礼者だけじゃなく、2人のような純粋な“観光客”がこんなにもたくさんいるんだってことを初めて知った。アジア人も、やっぱりたくさん見かける。
ここは、“最後の晩餐”の部屋。絵で観る雰囲気より、随分狭く感じるような…。
とにかく、町中どこにいっても“宗教の匂い”を感じない場所は、ないです。
巡礼者を見ていると、子供の姿が多いのが、目に付く。とくにユダヤ教の人々はみんな、こういう場所には“一家総出”でやってくるようだ。
観光客として普通に街を歩いていても、それぞれの宗教の間に横たわる複雑な問題が見えてくるような場面というのは、あまりない。そういうのは、少しの滞在で簡単に見る事が出来るような“姿”では存在していない、ということなのか…。