02 September, 10

「Egypt。」

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カイロに到着した。時刻は、AM7:00を少し過ぎているのかな…。エチオピアからエジプトへの空の旅の途中で、標準時刻が1時間分だけ戻ってしまっているようだ。

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昨日は、空港でのチェックイン時刻が夜中のAM2:00だったため、ほとんど眠れない状態で飛行機に乗込むことになったのだが、そのせいもあって機内では比較的ぐっすりと良質な睡眠をとる事が出来た。寝起きもよく、体調は悪くない。

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朝方の澄んだ空気のおかげだろうか、カイロに近づいていく飛行機の窓からは、眼下に広がる砂色の街並みと共に、その周囲の砂漠に点在するピラミッドの姿までをも眺める事が出来た。2人、静かに息を飲む。町のあちこちにはモスクの尖塔が何かの意志を感じさせる力強さで屹立し、風景全体がこの数カ月旅してきたアフリカの国々のそれとは明らかに違う気配を漂わせている。

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無事に着陸した飛行機を降りてBaggage Claimで荷物をピックアップすると、空港ロビーの片隅にあるHSBCのATMである程度のキャッシュを降ろし、そいつをキオスク的な売店で小銭に替えて空港外にある“市内行きローカルバス”のターミナルへと向かった。

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空港を出た時でもまだ朝の8時過ぎだったと思うが、既に気温30°は超えていたんじゃないだろうか。乾ききった薄水色の空を見ただけで、“暑い国”にやって来たことが分かる。少なくとも、「エチオピアの湿った灰色の空とは明らかに違う。」ってことは確かだ。

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アラブ文字で書かれた数字の難解さもあり、目当てのバスを見つけるのは正直かなり難しかったのだが、居合わせた現地の人に教えてもらって何とか“タフリール行き”のバスに乗り込んだ。30分~1時間の距離で、料金は1人1£(≒15円)。エジプトも物価の安い国だと聞いているが、確かにそれは間違っていないかもしれない。

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2人が乗ったバスはエアコンの効かない古めのマイクロバスだったのだが、開け放たれた窓からいくらかの風が吹き込んでくるとはいえ、灼熱の太陽光を真横から受ける車内の温度は、走るほどにグングンと上がっていくのが分かる。汗が、額から噴き出してくる。こういう感覚も、もう長いこと味わってなかったような気がする、かな。

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バスの車内から見える景色と、Cairo(カイロ)という街の大きさにまず圧倒されてしまった。多分、下手なヨーロッパの都市よりもずっと規模がデカイし、ふとした瞬間に流れていく風景が2人に“都会”を感じさせてくれる。それは、町中を走る電車の存在であったり、林立する欧米資本のファーストフード店のファサードだったり…。

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結局この日はHotel到着後にすぐ街を歩き始め、昼過ぎまでには“エジプト考古学博物館”を見学し終えてしまったのだが、博物館内ですらほとんどエアコンが効いていなかった為、早々とこの“暑さ”にやられて、へばりきってしまった。この2週間ばかり寒いアディスで内向的な生活を送っていた間に、2人とも随分と“旅の体力”が落ちてしまったらしい。待ちに待っていた“真夏の国”、慣れるにはもう少し時間がかかるのかもしれないなぁ…。

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因みに博物館の内部は“カメラ持ち込み禁止”のため写真は1枚もないのだけれど、莫大な量の展示物はどれも見応えのある見事なモノで、有名なTutankhamun(ツタンカーメン)はもちろんだが、どちらかというとそういう大物以外の小物やアクセサリー類の存在感に、2人は興味をそそられてしまった。勿論Mは、ずっと見たがっていた「青いカバ」の置き物にも、なかなか満足げだったけど(笑)。

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明日は、早朝からGiza(ギザ)のピラミッド群を観に行く予定。アディスで悶々と過ごしてきた分、ここでは毎日ガンガン観光していきたいなと思っています。“元気”は充電バッチリだし、やっぱりイスラム文化は2人の肌に合っているみたいだし…(笑)。

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