09 August, 10

「Information Notebook。」

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昨日は夕方、バスがAddis Ababa(アディスアベバ)へと到着する寸前になって降り出した雨に思いっきりやられてしまい、最後には全身びしょ濡れの状態で、それでもどうにか無事に宿へと辿り着く事ができた。

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本当は日本語の“情報ノート”が置いてあるという「Baro Hotel」に泊るつもりだったのだが、部屋をちらっと見せてもらったらそこがあまりにも陰気で汚かったため、急遽その向かいにある「Watma Hotel」に部屋をとることに決めた。

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このホテルの部屋はBaroの“それ”ほど広くはないものの、全体に小奇麗にメンテナンスされており、窓からの採光も部屋全体を明るく見せてくれている。従業員の雰囲気も悪くないし、下にはレストランやインターネットカフェ(しかも、3軒)が併設されていて、利便性もなかなか良いです。…ただ、残った問題は“情報ノート”の事だけで…。
仕方がないから夕方頃、お向かいのBaro Hotelにコーヒー(マキアート)を飲みに行って、その間にちらっと目当てのノートを借りて、1時間ほど見せてもらう事に。場所柄か、それほど頻繁に書き込まれたノートではなかったけれど、それでも今後の旅路に役立つ情報をいくつか手に入れる事ができました。

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こういう旅をしている人たちが泊る宿というのは結構似通ってきてしまうところがあって、特に有名になった宿にはたいていこの、“情報ノート”というヤツが置いてある。それは、旅人たちが自分たちの通過してきた国について、体験を通じた“生の情報”を書き記しておくためのノートで、そこには彼ら彼女らのおススメの宿や美味しいお店、どこの町はよくて、どこの町は良くない等々、古いものから新しいものまで、様々な記事が様々なテンションで勝手気ままにしたためられているのである。そして、そんな情報ノートが「どこそこの宿には置いてある。」という事実が出来てさえしまえば、それを求めて多くの旅人たちがその宿に集まるようになるから、自然、ノートに書き込まれる情報もより一層密度が濃くなり、それがまたさらなる新しい旅人を呼び寄せる事へと繋がっていくのだろう。

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“地球の歩き方”の様なガイドブックに載った旅行形態とはちょっと違うレベルで旅しているバックパッカーたちにとって、この情報ノートに書かれている“先人たちからの生の声”の重要性というのはかなり高いものであって、例えばその情報ノートが置かれている宿に悪い噂がたったりとか、部屋の質が他の宿に比べて見劣りしてきたりという事があっても、とにかくそこにノートがあるなら、「とりあえず1泊だけでもしておこうか…。」ぐらいは思わせるような、確かな“求心力”を備えているような気がするのです。

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そして、そんな“情報ノート”を各国の“日本人宿”で読み比べていると、その中に同じ人による書き込みが多くある事に気付かされる。アフリカ以降の現在でいえば、それは「旅人マッサージ師マサシ」さんであったり、「デフパッカーともみ」さん、または、「佐賀人 香織」さんだったりといった感じ…。別に、彼ら彼女らの記事をその都度全て読んでいるわけでもないのだが、名前が頻発することによって自然と記憶の中に残り、それは別の人たちも勿論読んでいたりするから、そういう旅人同士の会話の中では「あぁ、あの人…。」みたいな、ちょっとした有名人になっていたりするわけなのである。

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それって、何だかちょっと面白いなぁ…。なんて、今日このBaro Hotelの情報ノートを見ながらふと考えてしまったのです。多分2人がそういう、ノートの中でよく見る名前の人たちにこの先の旅路で会う事があったら、「あっ、○○さんですか!」なんて、芸能人にでもあったような反応をしてしまったりするんじゃないかなって(笑)。とにかく書き続ける事でこういう効果があるんだから、ある意味ではブログやHPなんかよりも、ずっと影響力があると言えるだろう。ブログはいくら頑張って書いても、共感してもらえなかったら読んでもらえないし、憶えてももらえない。でも、情報ノートの中でなら、とにかく頻繁に“登場”することだけでも、ある程度名前の認知度は上がってくるんだから…。

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あっ、そういえば、今日のお昼過ぎ、Taitu Hotelのレストランで食べたClub Sandwichは美味しかった。さらに、上の方の写真で縫物するMが着ているT-Shirtは、アジスでかった“エチオピア皇帝T-Shirt”です。M曰く、「お母さんのお兄さん(つまり、伯父さん)に似てる(笑)。」とか…。

コメント

はじめまして。自分の事が書いてあったのでビックリしてついコメントしちゃいました。このペンネーム、覚えやすいんですかね。出身を佐賀って言うと、「香織さんですか?」と言われた事あります。

エチオピアいろいろ大変だと思いますが、頑張って戦って下さい。

どこかでお会い出来る日を楽しみに・・・。

佐賀人香織さんへ。
スイマセン、勝手に名前載せちゃいました(笑)。
でも、香織さんの名前は、情報ノート以外でもケープタウンで知り合った“ケンジくん(今は西アフリカを旅してる…ハズ!?)”や“ユースケさん&リナさんカップル”などから聞いていたので、元々なにか親近感を持ってたりもしてて(笑)。
こちらは波乱のエチオピアを終了し、無事にエジプトまでやってきました。
お互い、これからも楽しい旅を続けていきましょう!

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