08 August, 10

「スッパイ○○にご用心…。」

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エチオピアで本当にスッパイのは、名物インジェラの“味”じゃなくて、長距離バスの中に充満する、現地人たちの吐いたゲロの“匂い”なじゃないかと思う…。

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とにかくエチオピア人はみんな、ビックリするくらいに“車酔い”が激しいのだ。
ここに来る時に乗った普通長距離バス(大型バス)の時もそうだし、今回アディスに戻るのに利用したミニバスもまた、同じ状況だったんだけど、車が走り出して山道に入り、1時間…いや、30分も経った頃には、周囲で次々にあの、馴染みのある“スッパイ匂い”がホワ~ンと漂い始めていることに気付くのである。みんなこういうバスでの移動には、普段から慣れてるハズなんじゃないかと思うんだけど、今日でいえば車内の14人(JとMを除く)全員が、片手にビニール袋を握りしめた状態で、常に“臨戦態勢”というようなありさま…。さすがに乗務員の兄ちゃんは山道走行にも慣れているようで(じゃないと困るけど)、車内に何やらツ~ンとした匂いがたちこめ始める度に、トイレの消臭スプレー的なものをプシュップシュッとやっておりました。

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因みに、今日利用した“ミニバス”というのはまぁ、相変わらずのハイエース型なわけなのですが、他の国のそれと比べると車体の状態や年式が格段に新しく、ことエチオピアでは“ノーマル長距離大型バス”に乗るより、こちらの方がはるかに快適である。ただその分、やはり値段は少し高め。先日「97B(≒640円)」で来られた“Addis Ababa~Harar間”が、今回は「150B(≒980円)」というくらいの違いで、だから安さをとるか快適さをとるかは、人それぞれ判断もまた違ってくるところだと思う。さらにいえば、その上にもう一つ“高級大型バス”というようなランクがあるようで、今日もその会社のひとつである「Sky Bus」というのが走っているのを見たが、外観は完全に先進国並みの観光バスという雰囲気だった。あれだと確か、同じ区間で「200B(≒1300円)」くらい。

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それにしても、今日のミニバスの車内は何だかとても賑やかな人が多くて、走行中に先日アジスでも経験した「Chat(チャット)」タイムが始まったのですが、まわり中みんなから「おれのチャットを試してみろ。」「いや、俺のヤツの方が新鮮で味がいいぞ。」と、次々に手渡されては、苦い葉っぱをモグモグと頬張る事に。奥歯で草を噛んで、沁み出た汁を飲むということなんだけど、とにかくやたらに苦くて、不味い(笑)。この前のChat Barではピーナッツやコーラを食べ飲みしながらみんなChatしてたんだけど、その意味が今日、感覚的に深く理解できました。

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ところで、2人は未だ、このエチオピア国民に愛される“チャット”というものが一体どういう種類の葉っぱなのか、そこのところをぜんぜん知らないわけなのです。話を聞く限りでは「中毒性」があり、「最初はやりすぎると眠くなる」「慣れるとチャットは集中力を高めてくれるし、リラックス効果がある」さらに「Over Dozeしないように気をつけなきゃダメ」と、何となくまぁそっち系の植物の1種なのかなぁという気はするのですが…。2人とも、基本的にそういうの全然やらないタイプだから、勧められてもあまりたくさん食べたいとも思わず、途中で何となく“笑顔と握手”で許してもらって、あとは袋に入れたまま“お土産”にしちゃいました。

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