10 August, 10

「Coffee Ceremony。」

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Bahir Dar(バハルダール)の町角のカフェで、2人にとっては初めての、ちょっとした“Coffee Ceremony(コーヒーセレモニー)体験。

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コーヒーセレモニーとは、エチオピアの家庭で客をもてなす時の伝統的な習慣であり、そう言ってしまうと多少大げさな感じに聞こえてしまうけれど、イギリスでいうところの“Tea Time”や日本でいうところの“3時のおやつ”的な、まぁみんなで仲良く楽しいお喋りと美味しいコーヒーを楽しみましょうよ、という“座”のことなのである。

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正式なコーヒーセレモニーでは、「まず部屋の中にケテマという草を敷き、自然の中であるかのような演出を施す。そして、カップなどを載せる小さいテーブルと、コーヒーを温める為の小さな七輪、低い椅子と乳香を焚く為の器などを前方に並べて、準備完了。ファンデシャ(ポップコーン)を作り、それと共にダボ(パン)を細かく切ったモノやコロ(大麦を煎ったもの)などがまず客に供される。そして炭をおこし、乳香をたらして部屋に良い香りを充満させる。緑色のコーヒー豆を水で洗い、汚れを取り除く。鉄板の上で豆を煎る。ここで、煎られた豆の香りをゲストに楽しんでもらうため、一度器の上に盛る。豆を小さな臼と杵で細かく粉状にする間、ジャバナというポットにお水をいれ、湯を沸かす。コーヒーの粉をジャバナの中にたくさん入れ、よく煮出したら、ポット置きの上にポットを斜めに置いて、粉が沈殿するのを待つ。そして、その上澄みを各カップに注いでいただく…。(地球の歩き方参照)」

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ちなみにこのコーヒーセレモニーにおいては、人々は通常3杯目までコーヒーをいただく慣わしになっていて、最も濃度が濃い1杯目のコーヒーを“アブルボンナ”と呼んでいる。そして、1杯目の上澄みを取った後に水を足し、再び煮出して飲む2杯目を“ウレッテンニャ”、同じように3杯目を“ソステンニャ”と呼ぶらしい。最も薄味の3杯目からは、子供も飲んでいい事になっている…とのこと。
味の仕上げ方も家庭や地域によってマチマチらしく、今日2人が飲んだコーヒーは正統派な“砂糖入り”であったが、場合によっては塩、もしくはバターなどを入れて飲む地域や民族もあったりするとか!?ちょっと味が想像出来ないなぁ…。でも、とりあえず今日の感じで言えば、この煮出しコーヒーってやつはなかなか美味しいです。エチオピアでは、カフェに入ると“エスプレッソ”が基本だから、それとはまた別の味わいが楽しめるのも良い。2杯目、3杯目と薄さが徐々にフィルターコーヒーに近づいていき、その変化の楽しさもあって、“3杯”といっても以外と「もう、いいや…。」みたいな感じにはならない。最後まできっちり美味しく頂きました。そして、このセレモニーのさらに素晴らしいところは、“もてなしの儀式”という意味合いから、一切合財全てが無料である、ということ。…今日なんか、カフェのフロアーで、カフェの店員さんに入れてもらったのに…!? その心意気、何だかとても良いと思います(笑)。…それでもやっぱり気持ちとして、照れ屋ではにかみがちなお姉さんに多少のチップは渡しましたが…。

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…スタバ!??

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