昼食後、広場のベンチに腰掛けて露店で買ったジュースを飲んでいると、Ali（アリ）と名乗る小太りのオッサンから“Dinner Party”へのお誘いを受けた…。

…といっても、別に“パーティー形式の夕食会に今宵、無料ご招待”とかそういうのではなく、趣旨としては「俺の家で出す特製ラム風海鮮家庭料理を食べにこないかい。エビ、カニ、魚盛りだくさんで、1人1000Ksh（イセエビ付は1500Ksh）。食後には歌と踊りも披露するよ。」と、まぁそんな感じ。商売ですね。
ただ、このAliというオッサンはLonely Planetという欧米版旅行ガイドブックにもその名前が載っているくらいの有名人（！？）らしく、オッサンはこの夕食会を、ヒッピー全盛時代の頃からずっと、この場所で提供し続けているらしいのである。
今晩は現時点で既に4人のデンマーク人家族が参加予定になっているとのこと。ちょっと面白そうだけど…やっぱ値段がちょっと高いなぁ。1000Kshっていったら、約1140円くらい（2010年7月現在）。どうせならイセエビも食べたいし、そうすると…。
「行きたいけど、ちょっと高い。オッサン、もう少しマケて。お願い！！」
「分かった、お前らが貧乏旅行中だってなら、スペシャルプライスをオファーするよ。…じゃぁ、イセエビ付が1000Ksh、イセエビ無しなら750Kshってのでどうだい？」
普段の食費を考えたらまだまだ「割高感」は強かったけど、地元の人の家に行くってのも面白いし、このオッサンの雰囲気も、なんかイイ。…じゃぁ、行っちゃおうか（笑）。

ちなみにこちらが、アリ（自称“Ali Hippie”）です。夕食後の歌と踊りの夕べの一場面。周りにいるのは、近所から集まって来た元気一杯の子供たち。
2人は結局、「Jがイセエビ付、Mはイセエビ無し」というプランで合計1750Kshを支払ったんだけど、行ってみたら結局2人ともちゃんとイセエビ食べさせてもらえた（笑）。料理の味も、なかなか。特に、ほぐした蟹肉をガーリックやらバターやらを使って炒めたものをパイ包みにしたような1品は、“絶品”と言える印象的な味わいでした。