「Not “Jeep”。It’s“Zebu”…。」
少し日が傾いて陽射しが柔らかくなり始めたPM3:00、バオバブ林見学に向かうため、お迎えが来るのをホテルの入口で待つ2人…。
「今日はJeepで行くって行ってたから、特に靴とか考えなくて大丈夫だよねぇ。」なんて話しながら準備をしていたのですが、いざホテルの前に泊った「今日の足」を見て、Jは思わず吹き出してしまった。そして、後ろから遅れてこちらにやって来たMに向かって一言。
「今日の愛車、“Jeep(ジープ)”じゃなくて、“Zebu(ゼブ)”だったみたいよ(笑)。」
英語のつたないガイド君の発音だったから、「ジ」と「ゼ」の違いが2人とも上手く聞き取れなかったらしい。完全に勘違いしていただけに、2頭の立派なZebu(ゼブ牛)がホテルの前に“停車”しているのを見た時には、1瞬何が起きたのか分からなかった。でも…考えてみたら、この値段でJeepは無い、か。
何だか余計に和んだ気分で2頭の牛が引く“牛車”に乗込み、Ifaty(イファティ)の村を抜け、郊外に広がる“何もない”荒れ地へ向かった。奥へ進むほどにポツンポツンとバオバブの木が見えて来て、その数が次第に増えていっているよう。
村の子供たちが、通り過ぎてく2人に向かって手を振ったり、声を掛けてくれたりするのが可愛らしい。お金とかそういうんじゃない、無垢な笑顔の子供たちに出会えると、何だか心からホッとする感じがする。
そんなIfaty周辺で見た、バオバブの木々…。
ここのバオバブは「バカでかい!」って感じじゃないけど、それでもやっぱり、この木(バオバブ)って佇まいに何だか妙な“味”があります。Mがよく言う、「空からドカンと降ってきて、頭の部分がめり込んじゃって根っこの部分が上になった感じ。」が、そういう“味”を感じさせるのか…(笑)。でも、そういう意味じゃ、この土地のバオバブは、「落ちて来た感」が少し足りないような気もする…。マダガスカルでは世界に9種類あるバオバブの内、6種類もを見る事が出来るらしいので、これから先がまた楽しみです。