「Taxi Brousse。」
Taxi Brousse(タクシーブルース)に乗って、Tanaから南へ200km以上離れたマダガスカル第4の都市“Fianarantsoa(フィアナランツア)”へ…。
タクシーブルースと言うのは、別に「車内でブルースを流しながら優雅に移動していくタクシー…」とかそういうんじゃなく、これはいうなればマダガスカル版の乗合バスで、車種も大概、ハイエース的な小さいバンなのです。中南米やアフリカの他の地域と全く変わりません。常にギュウギュウ詰めだし。
そして、ここでもやはり、車両が出発するためには車内が満員になることが絶対に必要で、そうじゃない限りはいつまでたっても動き出そうとしないのである。この日は何とか待ち時間30分ほどで出発する事が出来ましたが、このシステムは、なかなかやっかいです。
さらにマダガスカルにおいては、どれだけ長距離の移動であってもバスはこのハイエースタイプの“ミニバス”のみで、この日の移動も色々あって(直行便だって聞いてたのが、途中で乗り換えなきゃいけなかったり…)結局12時間くらいかかったのですが、これが思った以上に肉体的にも、精神的にも疲れる…。
2人の場合、手荷物としてもつ“貴重品関係”のバッグの重量も結構あったりして、それを常に膝の上に抱えながらの“鮨詰め状態”での12時間は、なかなかにリラックスできない旅路なのです。
何だか妙にヘトヘトになってFianarantsoa(フィアナランツア)の宿に着いた時には、すでにPM10:00も近くなっていた。宿に併設されたイタリアンレストランが閉店ギリギリでオーダーを聞いてくれたから、何とか食事にはありつけましたが。
ビールと共に、美味しいpizzaを。傍らのTVではWorld Cupの韓国戦が放映されていて、ホテルの受付係がしきりにこちらに愛想笑いを送ってくる。…同じアジアでも微妙に違うんだけど…まぁ、いっか、そういう細かい事は…。